超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第46話 親友の本気に周囲は度肝を抜かれる
「ナミル、どう思う?アンセムさんの相手!」
アンセムとテラスが付き合いを公表してから1週間。
2人が本気で交際していることは周知の事実となった。
「どうって?」
聞き返すと、友人のホノカはこっそりとある方向を指差した。
かなり離れたう場所に、アンセムとテラスがいた。
「どうしてあの人なのかな?」
納得いかない様子のホノカ。
「さぁ」
軽く流すナミル。
「ナミル、一度はマジにアンセムさん狙ってたでしょう?
ナミルの方が断然勝ってると思うのに、腹立たしくないの?」
「仕方ないじゃない」
以前よりずっと、アンセムの話題を冷静に聞けるようになったナミルだ。
「頑張れば奪えるかもよ。だって、あんな地味な人、絶対すぐ飽きちゃうわよ」
「……それはないわ」
「どうして?」
「だって、アンセムさんはあの人の全部が好きなんだもの」
「え?どういう意味?」
「とにかくもういいの」
「そう?もったいないなぁ。テラスって人でいいんだったら、私も頑張ってみれば良かったかも」
ホノカの発言にナミルは苦笑するしかなかった。
やはり、最初は誰でもそう思うのだろう。
テラスは本当に特徴がなく、その他大勢に紛れる影の薄いキャラに見える。
だけど、今のナミルは少しだけわかるのだ。
テラスは親しくなった相手にしか見せない魅力を持っている。そして、少数派だが、それにカッチリとハマる人がいる。
その中の1人がアンセムなのだろう。
こうして最近は冷静に分析することで、徐々に立ち直れるようになってきた。
まだまだ気分が沈むこともあるが、それでも以前のようにどん底に陥ることはない。
時間が少しずつ癒してくれているのだろうか。
ナミルは遠くに座っているアンセムとテラスを見た。
カイが言っていたように、ラブラブって感じではない。
しかし、2人の間には、なんとも言えない寛いだ雰囲気が広がっていた。
あの2人に別の誰かが入り込む隙間などないのだ。
ナミルはまた一つ分析し、自分を納得させる。
少しだけ気持ちが前向きになった。
明日は立食会。
(久しぶりに気合を入れてみようかな)
いつまでも落ち込んでいるわけにもいかない。
ナミルは心の中で「がんばるぞ!」と気合を入れた。
アンセムとテラスが付き合いを公表してから1週間。
2人が本気で交際していることは周知の事実となった。
「どうって?」
聞き返すと、友人のホノカはこっそりとある方向を指差した。
かなり離れたう場所に、アンセムとテラスがいた。
「どうしてあの人なのかな?」
納得いかない様子のホノカ。
「さぁ」
軽く流すナミル。
「ナミル、一度はマジにアンセムさん狙ってたでしょう?
ナミルの方が断然勝ってると思うのに、腹立たしくないの?」
「仕方ないじゃない」
以前よりずっと、アンセムの話題を冷静に聞けるようになったナミルだ。
「頑張れば奪えるかもよ。だって、あんな地味な人、絶対すぐ飽きちゃうわよ」
「……それはないわ」
「どうして?」
「だって、アンセムさんはあの人の全部が好きなんだもの」
「え?どういう意味?」
「とにかくもういいの」
「そう?もったいないなぁ。テラスって人でいいんだったら、私も頑張ってみれば良かったかも」
ホノカの発言にナミルは苦笑するしかなかった。
やはり、最初は誰でもそう思うのだろう。
テラスは本当に特徴がなく、その他大勢に紛れる影の薄いキャラに見える。
だけど、今のナミルは少しだけわかるのだ。
テラスは親しくなった相手にしか見せない魅力を持っている。そして、少数派だが、それにカッチリとハマる人がいる。
その中の1人がアンセムなのだろう。
こうして最近は冷静に分析することで、徐々に立ち直れるようになってきた。
まだまだ気分が沈むこともあるが、それでも以前のようにどん底に陥ることはない。
時間が少しずつ癒してくれているのだろうか。
ナミルは遠くに座っているアンセムとテラスを見た。
カイが言っていたように、ラブラブって感じではない。
しかし、2人の間には、なんとも言えない寛いだ雰囲気が広がっていた。
あの2人に別の誰かが入り込む隙間などないのだ。
ナミルはまた一つ分析し、自分を納得させる。
少しだけ気持ちが前向きになった。
明日は立食会。
(久しぶりに気合を入れてみようかな)
いつまでも落ち込んでいるわけにもいかない。
ナミルは心の中で「がんばるぞ!」と気合を入れた。