俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?

婚約と同居

それから2週間後に優依は研吾のマンションに引っ越した。

家電類は不要なので本当に優依の身の回りの物だけでよかったので、段ボール10箱ぐらいで済んでしまった。

ソファーも何もかもそのままなので引っ越し後のがらんとした雰囲気は全くない。

なんだか拍子抜けした感じの優依だった。

いつ帰って来ても即暮らせる。

しばらくはこのまま、この状態で置いておくつもりだ1ヶ月に一度様子を見に来ればいいだろう。

ソファーやダイニングテーブルなどには埃よけに白い布をかけておいた。

そうして優依と研吾は二人の暮らしを研吾のマンションで始めたのだ。

結婚式はまだ何時になるかわからないが、大阪のホテルのリニューアルが終わったら籍を入れようと話している。

優依の誕生日の2月2日に入籍したいと研吾は言っている。

マンションに引っ越した日に研吾は婚約指輪を贈ってくれた。

有名ブランドのお高そうな指輪にちょっと引き気味の優依だったが、これから研吾の妻になるのだ。

結城グループの将来の社長夫人だこういう事にも慣れなければいけないのだろうと指輪を見ながらそんなことを考えている優依に

「どうした優依気に入らなかった?」

と心配そうに聞く研吾

「ううん、すごく素敵な指輪でいつすれば
いいのかと思ってたの。毎日はつけて
いられないでしょう。こんなにお高い指輪
なにかのパーテイとか二人で出掛ける時
とかにすればいいのかなあ?」

「何言ってんだ毎日つけていろよ。
優依は俺のものだという印だからな
外すなよ」

と言う俺様発言。

「じゃあ帰ってきたら外して朝出かける時に
つけるようにする。こんな高価な指輪付けて
料理したりお風呂に入ったりできないわ」

「じゃあもう少しシンプルなもの買うか?
いつでも付けていられるように」

「何言ってんの、婚約指輪は一つでいいの。
とてもきれいだもの大事にしたいだけよ」

そう言って優依は研吾に抱き着いて、耳元で”ありがとう、幸せよ“と言って研吾をとろけさせた。

速攻で寝室に運び込まれたのは言うまでもない。

溺愛が過ぎるこの頃の研吾だ。
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