アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました
年下男子にドキドキ
肩に感じる吉田君の手は、大きくて暖かかった。こんな風に男の人に触られた事って、あったかな。
「ちょっと、放し……」
私は体をよじり、”放して”と言おうとしたのだけど……
「動かないで」
と言われ、じっとしていたら、後頭部あたりを優しい感じで撫でられてしまった。
男の人からこんな事をされたのは初めてで、でも不快に思わないのは、たぶん相手が吉田君だからだと思う。
「やっぱり、撫でたぐらいじゃ直りませんね。コレ」
「コレって?」
「寝癖」
ね、寝癖!? 恥ずかし過ぎる……
「お湯で濡らさないと、直りそうもないですね」
「う、うん。じゃあ、直して来るから、吉田君はここで待っててくれる?」
と言いながら、私はくるっと吉田君を向いた。
「いいですけど、”吉田君”? 今は二人きりですよ?」
「あ、えっと……”亮君”」
「よろしい」
吉田君は、ニコッと微笑み、私の頭に手を乗せた。大人が子どもに、”いい子いい子”するように。
吉田君って、変わってる。私なんかをからかって、何が楽しいんだろう。
って言うか、変なのは私の方かもしれない。さっきから、胸がドキドキしっぱなしだから。
「ちょっと、放し……」
私は体をよじり、”放して”と言おうとしたのだけど……
「動かないで」
と言われ、じっとしていたら、後頭部あたりを優しい感じで撫でられてしまった。
男の人からこんな事をされたのは初めてで、でも不快に思わないのは、たぶん相手が吉田君だからだと思う。
「やっぱり、撫でたぐらいじゃ直りませんね。コレ」
「コレって?」
「寝癖」
ね、寝癖!? 恥ずかし過ぎる……
「お湯で濡らさないと、直りそうもないですね」
「う、うん。じゃあ、直して来るから、吉田君はここで待っててくれる?」
と言いながら、私はくるっと吉田君を向いた。
「いいですけど、”吉田君”? 今は二人きりですよ?」
「あ、えっと……”亮君”」
「よろしい」
吉田君は、ニコッと微笑み、私の頭に手を乗せた。大人が子どもに、”いい子いい子”するように。
吉田君って、変わってる。私なんかをからかって、何が楽しいんだろう。
って言うか、変なのは私の方かもしれない。さっきから、胸がドキドキしっぱなしだから。