アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました
再会
残り2つの障害だけど、ひとつは年の差。私が吉田君より7つも年上という事実。未来永劫、縮まる事はない。

もうひとつは、二人の境遇の違い。吉田君は財閥の御曹司で、私は一般人。吉田コンツェルンが破綻でもしない限り、この違いが解消される事はない。

これらの障害を克服する方法はないかしら。
それが見つかれば、私の人生はハッピーエンド。見つからなければ、バッドエンド。

ちなみに、吉田君を諦めるのは、サッドエンド。私は断然、ハッピーエンドが好き。

……………!?

そうか。これだわ。

2つの障害に同時に対処し、私と吉田君が結ばれるための施策を、私は思い付いてしまった。
私って、天才なんじゃなかろうか。

うーん、お茶が美味しいわあ。ふっふっふ。


「葉子さん、大丈夫ですか?」
「はい?」

「黙り込んだと思ったら、今度は笑いだしたりして、正直……不気味です」
「ちょ、不気味って……」

「冗談です。そろそろ、行きませんか? 寝室へ」
「そ、そうね。そうしましょう」

いよいよ、なのね。
果たして吉田君は、私の提案を受け入れてくれるかしら……
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