シュガーラテ─火消しの恋は、カフェの香り
トロトロに愛されて
「……んっ、ふ、ふあ……」
舞香の吐息が、静かな部屋に淡く響いた。
同棲が始まって、ふたりで暮らすようになってから、ちょうど2週間。
舞香は体調もすっかり戻り、カフェでの仕事にも復帰していた。
だけど――
その日、海斗は完全に“飢えていた”。
「もう、ぜんっぜん足りなかったんだからな……」
ごつごつとした腕に抱えられたまま、ベッドに押し倒される。
制服姿のまま戻ってきた海斗は、
荷物もそこそこにシャワーを浴びて、
今は舞香の柔らかな肌に、必死に触れている。
「ねぇ……海斗さん……ちょっと、落ち着いて……」
「無理。……2日どころか、5日も帰れなかったんだぞ。
……こっちは、どんだけ“舞香成分”足りてなかったと思ってんの」
その言葉が唇の合間に囁かれて、
舞香の胸が小さく跳ねた。
海斗は隣町で起こった大規模な工場火災の応援出動に出ており、5日間もホテルに缶詰状態だったのだ。
(……わかってる。でも、そんなふうに)
まるで、会えなかった時間を取り戻すように、
海斗のキスは一つひとつが深くて、長くて、熱い。
髪に指を絡ませて、
耳元に唇を寄せ――
「こうしてると、ほんとに……帰ってきたんだって思う」
耳たぶを吸われるような、くすぐったい感触に、
舞香の体は自然と弓なりに反応してしまう。
「舞香、……好き。足りない。もっと、全部、ちゃんと」
「……ん、うん……」
とろけるような手のひらが、首すじをなぞって、
胸に触れたかと思えば、腰へ、脚へ――
とにかく、全部に触れて、愛し尽くしたいという熱が、止まらない。
言葉より、肌と肌の重なりが、
ふたりの“ただいま”の挨拶になっていた。
(……やっぱり、帰ってくる場所はここなんだ)
舞香の指が、彼の背中に回され、
その夜、ふたりはただお互いを求め合い、溶けていった。
舞香の吐息が、静かな部屋に淡く響いた。
同棲が始まって、ふたりで暮らすようになってから、ちょうど2週間。
舞香は体調もすっかり戻り、カフェでの仕事にも復帰していた。
だけど――
その日、海斗は完全に“飢えていた”。
「もう、ぜんっぜん足りなかったんだからな……」
ごつごつとした腕に抱えられたまま、ベッドに押し倒される。
制服姿のまま戻ってきた海斗は、
荷物もそこそこにシャワーを浴びて、
今は舞香の柔らかな肌に、必死に触れている。
「ねぇ……海斗さん……ちょっと、落ち着いて……」
「無理。……2日どころか、5日も帰れなかったんだぞ。
……こっちは、どんだけ“舞香成分”足りてなかったと思ってんの」
その言葉が唇の合間に囁かれて、
舞香の胸が小さく跳ねた。
海斗は隣町で起こった大規模な工場火災の応援出動に出ており、5日間もホテルに缶詰状態だったのだ。
(……わかってる。でも、そんなふうに)
まるで、会えなかった時間を取り戻すように、
海斗のキスは一つひとつが深くて、長くて、熱い。
髪に指を絡ませて、
耳元に唇を寄せ――
「こうしてると、ほんとに……帰ってきたんだって思う」
耳たぶを吸われるような、くすぐったい感触に、
舞香の体は自然と弓なりに反応してしまう。
「舞香、……好き。足りない。もっと、全部、ちゃんと」
「……ん、うん……」
とろけるような手のひらが、首すじをなぞって、
胸に触れたかと思えば、腰へ、脚へ――
とにかく、全部に触れて、愛し尽くしたいという熱が、止まらない。
言葉より、肌と肌の重なりが、
ふたりの“ただいま”の挨拶になっていた。
(……やっぱり、帰ってくる場所はここなんだ)
舞香の指が、彼の背中に回され、
その夜、ふたりはただお互いを求め合い、溶けていった。