シュガーラテ─火消しの恋は、カフェの香り
プリンスレスキュー?
カフェ「リエール」。
ランチの忙しさが一段落し、店内にはやわらかな音楽が流れていた。
そんな中、扉のベルが鳴った。
「こんにちはー。……舞香さん、いらっしゃいますか?」
顔をのぞかせたのは、久瀬消防署の池野と檜山。
制服ではなく、私服のシャツにパンツというラフな出で立ちだった。
「池野さん、檜山さん! わざわざ……」
舞香が驚いたように手を止めると、奥から香奈衣が現れた。
「なんだ、そろって来たってことは……やっぱり、あの件でしょ?」
ふたりは少し照れたように頷く。
「競技大会の代表に選ばれたって聞いてね。
海斗くんだけじゃなく、池野さんも檜山さんもって……
舞香から聞いて、私たち、すごく嬉しかったの」
「だから……今日は、激励の気持ち込めて、
特別メニューでおもてなしさせてください!」
舞香が満面の笑みでそう言うと、池野は軽く首をすくめた。
「いや、そんな大それた……。でも、ありがとうございます。
すごく、心強いです」
檜山も、「こういう応援、実はすごく効くんですよね」と、素直に喜んだ。
香奈衣がくすりと笑いながらテーブルに水を置く。
「このリエールで頑張った人、だいたい幸せになるから。
しっかり食べて、訓練でバテないようにね?」
「“縁起のいいカフェ”ってことですか?」
池野が笑うと、舞香も小さくうなずく。
「私も、ここでいろんな人に背中を押してもらって……
だから今、こんなふうに笑っていられるのかもしれません」
“応援の気持ち”が、言葉にのせて届いた午後。
ふたりの隊員は、そのやわらかい空気に肩の力を抜いていた。
そして、この小さな激励が、
彼らの背中をそっと押していた。
ランチの忙しさが一段落し、店内にはやわらかな音楽が流れていた。
そんな中、扉のベルが鳴った。
「こんにちはー。……舞香さん、いらっしゃいますか?」
顔をのぞかせたのは、久瀬消防署の池野と檜山。
制服ではなく、私服のシャツにパンツというラフな出で立ちだった。
「池野さん、檜山さん! わざわざ……」
舞香が驚いたように手を止めると、奥から香奈衣が現れた。
「なんだ、そろって来たってことは……やっぱり、あの件でしょ?」
ふたりは少し照れたように頷く。
「競技大会の代表に選ばれたって聞いてね。
海斗くんだけじゃなく、池野さんも檜山さんもって……
舞香から聞いて、私たち、すごく嬉しかったの」
「だから……今日は、激励の気持ち込めて、
特別メニューでおもてなしさせてください!」
舞香が満面の笑みでそう言うと、池野は軽く首をすくめた。
「いや、そんな大それた……。でも、ありがとうございます。
すごく、心強いです」
檜山も、「こういう応援、実はすごく効くんですよね」と、素直に喜んだ。
香奈衣がくすりと笑いながらテーブルに水を置く。
「このリエールで頑張った人、だいたい幸せになるから。
しっかり食べて、訓練でバテないようにね?」
「“縁起のいいカフェ”ってことですか?」
池野が笑うと、舞香も小さくうなずく。
「私も、ここでいろんな人に背中を押してもらって……
だから今、こんなふうに笑っていられるのかもしれません」
“応援の気持ち”が、言葉にのせて届いた午後。
ふたりの隊員は、そのやわらかい空気に肩の力を抜いていた。
そして、この小さな激励が、
彼らの背中をそっと押していた。