転生幼女と宰相パパは最強コンビ
第三章 あたちのあいらちしゃに、おちょれおののくがいい!
手紙を出してから三日後。イヴェリオがリリカの部屋に来た。
「リリカ、これを書いたのは君だろう」
「……あい」
なぜ、バレた。まずいことでもしたかと思っていたら、イヴェリオはリリカの頭に手を置く。
「ありがとう。助かった――工事が始まるから、数日うるさいかもしれない」
そう言い残したイヴェリオは、もう一度リリカの頭に手を置いてから部屋を出ていく。
差出人がリリカであると字でわかってしまうとは、リリカは気づいていなかった。
窓から外を眺めてみれば、工事を始めると言ったイヴェリオの言葉通り、工事人や庭師のドミが、今まで使っていなかった場所の土を掘り起こしている。
「ドミ、なにちてるの?」
「……新しい植物、植える」
窓を開け放ち、そこから声をかけると、ドミは短く返してきた。
ほうほう、とリリカはうなずく。
(さっそく実験を始めるわけね。まあ、参考図書の置いてある場所も書いておいたしねー!)
ここには立役者であるトワがいないのが残念だ。
呼び出せたにしても、一分しか側にいてくれないので、毛並みを堪能することはできない。
(いや、今呼んじゃおうか!)
「リリカ、これを書いたのは君だろう」
「……あい」
なぜ、バレた。まずいことでもしたかと思っていたら、イヴェリオはリリカの頭に手を置く。
「ありがとう。助かった――工事が始まるから、数日うるさいかもしれない」
そう言い残したイヴェリオは、もう一度リリカの頭に手を置いてから部屋を出ていく。
差出人がリリカであると字でわかってしまうとは、リリカは気づいていなかった。
窓から外を眺めてみれば、工事を始めると言ったイヴェリオの言葉通り、工事人や庭師のドミが、今まで使っていなかった場所の土を掘り起こしている。
「ドミ、なにちてるの?」
「……新しい植物、植える」
窓を開け放ち、そこから声をかけると、ドミは短く返してきた。
ほうほう、とリリカはうなずく。
(さっそく実験を始めるわけね。まあ、参考図書の置いてある場所も書いておいたしねー!)
ここには立役者であるトワがいないのが残念だ。
呼び出せたにしても、一分しか側にいてくれないので、毛並みを堪能することはできない。
(いや、今呼んじゃおうか!)