婚約者を寝取った妹と浮気した婚約者に命懸けの復讐をしようと思います〜その後待っていたのは溺愛でした〜
エピローグ
「ユリア、何を考えているのです?何か不安なことでもあるのですか?ユリアを悩ませることがあるなんて耐えられません。
全て私が消し去りますから。もしかして、まだあのバ……レオ…ふぅ、口に出すのも嫌ですね。ユリア──」
ぎゅうっと囲いこむように抱きしめられて、カイルのいい匂いが身体の中まで充満する。
初めてカイルに抱きしめられた時は、あまりにも恥ずかしくて、真っ赤になったものだから、熱があるのかと心配かけてしまったのよね。
ねぇ、カイル。復讐してすっきりはしないけれど、レオナルド様のことは何とも思ってないわ。
だって、「あぁ」とか「そう」とか、「イリナは?」とか、レオナルド殿下の発する言葉は少ないの。まともに会話したこともないもの。
だから、カイルが、バカ王子と言いそうになったことも、全然気にならないわ。
「カイル、ふふふ、悩みなんてないわ。あまりにも幸せすぎて、現実なのか信じられないだけよ。」
「ユリア、そんなことを言ってくれるなんて、私の方こそ夢を見ているのか?」
思わず頬をつねそうとしたので、そっとカイルの手を止める。
「もう、カイルったら。貴方の顔を自分で傷つけないで。大切な……んだから……」
すぐ目の前というあまりにも密着した状態で、カイルに見つめられてぼぼぼっと頬が紅潮する。
「ユリア、そんな可愛いことを言ってくれるなんて、責任はとってもらいますからね」
「責任って…昨夜も…沢山……」
「ユリア……」
言葉は優しいのに、貪るように唇を重ねてくる。
「カイル……待って……」
「もう、待ちません、ずっとずっと我慢してきました……あぁ…かわいい……ユリア……私のものです誰にも渡しません……どうして計画を全て打ち明けてくれなかったのです?」
赤い愛の痕を残しながら切なげな声でカイルが問いかけてくる。
「カイル……ごめんなさい…あなたを巻き込みたくなくて……」
「あなたが死ぬ気だと分かっていました。だから私も万が一の時は、後を追おうと覚悟していました……けれど、倒れた貴方を見た時、やはり我慢ならなかった。貴方を死なせるものかと必死で……気づいたら、あなたをあの場から連れ去っていました……」
「カイル……」
嬉しくて、頭がぽーっとする。
朦朧とする中で、ふと疑問が残る
「カイル、もしかして……死ぬつもりだったの?」
「ユリア、あなたにそれを言われたくないですね、私が儀式の時にどんな気持ちでいたかわかりますか?
プランAはユリアの後を追うこと、プランBは、ユリアとこうして駆け落ちすること、
ちなみにプランCもあったのですが聞きたいですか?」
「ふふ、いったいいくつまで考えてくれていたの?」
「貴方を手に入れるまでいくつでも……あぁ、今日はもうベッドから出るのはやめましょう、さぁ、ユリア…」
「え?カイル…ちょっと、待って」
二人の甘く激しい蜜月は始まったばかり
全て私が消し去りますから。もしかして、まだあのバ……レオ…ふぅ、口に出すのも嫌ですね。ユリア──」
ぎゅうっと囲いこむように抱きしめられて、カイルのいい匂いが身体の中まで充満する。
初めてカイルに抱きしめられた時は、あまりにも恥ずかしくて、真っ赤になったものだから、熱があるのかと心配かけてしまったのよね。
ねぇ、カイル。復讐してすっきりはしないけれど、レオナルド様のことは何とも思ってないわ。
だって、「あぁ」とか「そう」とか、「イリナは?」とか、レオナルド殿下の発する言葉は少ないの。まともに会話したこともないもの。
だから、カイルが、バカ王子と言いそうになったことも、全然気にならないわ。
「カイル、ふふふ、悩みなんてないわ。あまりにも幸せすぎて、現実なのか信じられないだけよ。」
「ユリア、そんなことを言ってくれるなんて、私の方こそ夢を見ているのか?」
思わず頬をつねそうとしたので、そっとカイルの手を止める。
「もう、カイルったら。貴方の顔を自分で傷つけないで。大切な……んだから……」
すぐ目の前というあまりにも密着した状態で、カイルに見つめられてぼぼぼっと頬が紅潮する。
「ユリア、そんな可愛いことを言ってくれるなんて、責任はとってもらいますからね」
「責任って…昨夜も…沢山……」
「ユリア……」
言葉は優しいのに、貪るように唇を重ねてくる。
「カイル……待って……」
「もう、待ちません、ずっとずっと我慢してきました……あぁ…かわいい……ユリア……私のものです誰にも渡しません……どうして計画を全て打ち明けてくれなかったのです?」
赤い愛の痕を残しながら切なげな声でカイルが問いかけてくる。
「カイル……ごめんなさい…あなたを巻き込みたくなくて……」
「あなたが死ぬ気だと分かっていました。だから私も万が一の時は、後を追おうと覚悟していました……けれど、倒れた貴方を見た時、やはり我慢ならなかった。貴方を死なせるものかと必死で……気づいたら、あなたをあの場から連れ去っていました……」
「カイル……」
嬉しくて、頭がぽーっとする。
朦朧とする中で、ふと疑問が残る
「カイル、もしかして……死ぬつもりだったの?」
「ユリア、あなたにそれを言われたくないですね、私が儀式の時にどんな気持ちでいたかわかりますか?
プランAはユリアの後を追うこと、プランBは、ユリアとこうして駆け落ちすること、
ちなみにプランCもあったのですが聞きたいですか?」
「ふふ、いったいいくつまで考えてくれていたの?」
「貴方を手に入れるまでいくつでも……あぁ、今日はもうベッドから出るのはやめましょう、さぁ、ユリア…」
「え?カイル…ちょっと、待って」
二人の甘く激しい蜜月は始まったばかり