呪われた皇女ですが、年下ワンコ系魔塔主様に迫られてます!

18. エスティリオのレッスン


 帝国に到着してからというもの、エスティリオは綿密に組まれた分単位のスケジュールをこなしていく。
 約束通り皇太子の皇宮案内に始まり、歓迎式典や皇族や要人との会食、帝国内のアカデミーの視察、魔道士達との交流等など。
 ラシェルと話す暇もなく、もう4日も経ってしまった。
 ついてくるように言っておいて、放ったらかし状態にしていることが気がかりではあるが、今朝ラシェルからのメモをアルノートから受け取ったことで少し安堵している。

 エスティリオへ
 私の事は心配しなくても大丈夫よ。
 アルノート様にも良くしてもらっているし、退屈しないよう本もたくさん貸して頂いたの。
 魔塔主としての仕事が成功するよう、祈っています。
 エルより

 ラシェルには来客用に用意された離宮から、なるべく出ないようにしてもらっている。
 使用人としてとはいえ、魔塔から連れて来た者の中に魔力無しの人がいると、目立つ恐れがある為だ。
 魔毒蟲がラシェルの身体にいる内は、第5皇女がここにいることは、絶対に悟られてはならない。
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