婚約破棄したいなら、それなりの努力をなさいませ?
02
広いバルコニーには一組のカップルがいた。
え?あれって…第二皇子のエディール:ガルビアだよね?
王族のトレンドマークのような金髪がさらさらと風になびき、濃紺の正装とのコントラストがきれい。
その隣にいるのは、エディール王子の婚約者候補で有名な侯爵令嬢ユリア:エディカルムだ。
「エディール様、お待たせいたしました!」
怪力令嬢の声にエディール王子が振り向く。
「ミオナ…!…と、え…聖女様…?」
ふむ…この怪力令嬢はミオナって名前なのか。
エディール王子は私を見てポカンとしている。
「エディール様、大丈夫ですか!?ユリア様にいじめられていませんか!?」
私の手を放し、エディールの胸に飛び込むミオナ。
ユリアは何も言わずに静かにたたずんでいる。
「ミオナ、なぜ聖女様を連れてきたんだ?」
ミオナを受け止めたエディールは優しく聞いた。
「もちろん、ユリア様を説得していただくためですわ!」
エディールを見上げて力強くミオナは発言する。
「はぁぁぁぁぁぁ…」
大きなため息をついたのはユリア。
で、私はどうしてここに連れて来られたの?
「そ、そんなことのために聖女様を…」
「だって!ユリア様がイジワルするから、私たちは結ばれないのでしょう!?」
おや?このシチュエーションは…もしかして…。
「いやそんなことは…」
「聖女様!」
エディールの発言をかき消すように、ミオナは私に訴えてきた。
「私とエディール様は愛し合っています!それなのに、ユリア様が婚約者になるからと引き離されそうなんです!
ユリア様がエディール様にイジワルをして、私との仲を引き裂こうとしているんです!
どうか、ユリア様がイジワルをやめてくれるように聖女様が説得してください!」
やっぱり!!!
これはかの有名な、悪役令嬢が婚約破棄されるやつーーーー!!!
私は思わずガッツポーズを取りそうになった。
だって、悪役令嬢系の小説は一通り読破するほど好きなんだもの♡
…って、エディール王子とユリアは正式に婚約していないはずだけど…。
え?あれって…第二皇子のエディール:ガルビアだよね?
王族のトレンドマークのような金髪がさらさらと風になびき、濃紺の正装とのコントラストがきれい。
その隣にいるのは、エディール王子の婚約者候補で有名な侯爵令嬢ユリア:エディカルムだ。
「エディール様、お待たせいたしました!」
怪力令嬢の声にエディール王子が振り向く。
「ミオナ…!…と、え…聖女様…?」
ふむ…この怪力令嬢はミオナって名前なのか。
エディール王子は私を見てポカンとしている。
「エディール様、大丈夫ですか!?ユリア様にいじめられていませんか!?」
私の手を放し、エディールの胸に飛び込むミオナ。
ユリアは何も言わずに静かにたたずんでいる。
「ミオナ、なぜ聖女様を連れてきたんだ?」
ミオナを受け止めたエディールは優しく聞いた。
「もちろん、ユリア様を説得していただくためですわ!」
エディールを見上げて力強くミオナは発言する。
「はぁぁぁぁぁぁ…」
大きなため息をついたのはユリア。
で、私はどうしてここに連れて来られたの?
「そ、そんなことのために聖女様を…」
「だって!ユリア様がイジワルするから、私たちは結ばれないのでしょう!?」
おや?このシチュエーションは…もしかして…。
「いやそんなことは…」
「聖女様!」
エディールの発言をかき消すように、ミオナは私に訴えてきた。
「私とエディール様は愛し合っています!それなのに、ユリア様が婚約者になるからと引き離されそうなんです!
ユリア様がエディール様にイジワルをして、私との仲を引き裂こうとしているんです!
どうか、ユリア様がイジワルをやめてくれるように聖女様が説得してください!」
やっぱり!!!
これはかの有名な、悪役令嬢が婚約破棄されるやつーーーー!!!
私は思わずガッツポーズを取りそうになった。
だって、悪役令嬢系の小説は一通り読破するほど好きなんだもの♡
…って、エディール王子とユリアは正式に婚約していないはずだけど…。