君ともう一度、 恋を始めるために
あの人の影
京都離れることを決めてから柚葉の行動は素早かった。
すぐにアパート引き払い莉奈の保育園の手続きを済ませると、スーツケースと莉奈の手を引いて京都駅から寝台列車に乗った。
移動時間を考慮して新幹線を利用することも考えたが、小さな子供を連れての移動のため、ゆっくり落ち着いて過ごせる寝台列車を選んだ。
そして、向かうのは九州の門司。
そこには母の実家があり、祖母が小さな旅館を営んでいる。
柚葉自身子供の頃から何度も訪れた場所だが、その祖母も高齢になり、できることなら跡を継いでもらえないかと以前から言われていたのだ。
今回の引っ越しを機に柚葉も決心を固め、九州へ移り住むことにした。
何も知らない莉奈はお出かけだと喜んでいるため、せめて道中を楽しんでくれるように京都から寝台列車で山陰へ向かい、そこから在来線で実家のある下関に寄り、一泊してから門司へ向かうことにした。
すぐにアパート引き払い莉奈の保育園の手続きを済ませると、スーツケースと莉奈の手を引いて京都駅から寝台列車に乗った。
移動時間を考慮して新幹線を利用することも考えたが、小さな子供を連れての移動のため、ゆっくり落ち着いて過ごせる寝台列車を選んだ。
そして、向かうのは九州の門司。
そこには母の実家があり、祖母が小さな旅館を営んでいる。
柚葉自身子供の頃から何度も訪れた場所だが、その祖母も高齢になり、できることなら跡を継いでもらえないかと以前から言われていたのだ。
今回の引っ越しを機に柚葉も決心を固め、九州へ移り住むことにした。
何も知らない莉奈はお出かけだと喜んでいるため、せめて道中を楽しんでくれるように京都から寝台列車で山陰へ向かい、そこから在来線で実家のある下関に寄り、一泊してから門司へ向かうことにした。