【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
○エピローグ
永遠の幸せをいつまでも
その後私の両親にも入籍を済ませた私たちは、改めて夫婦となった。
眞紀人くんと出会ってからわずか半年足らずなので、ある意味スピード婚ではあるかもしれないけど、私にはそんなこと関係ないくらい幸せだった。
両親には二回目の結婚ということもあり、とても心配されてしまった。
私の母親が特に心配性で、年下の金髪イケメンを連れてきたもんだから、私に「アンタ、騙されてるじゃないの? 本当に大丈夫なの?」と言われてしまった。
多分私の母は眞紀人くんのことを見てちょっと驚いたんだと思うけど、眞紀人くんと話してみたら印象が変わったようで「あの子、いい子ね」と微笑んでいた。
とりあえず子供が出来たことも伝えた時は喜んでくれたまうで、「初孫ねえ。楽しみだわあ」と笑っていたので、孫が産まれてくることには大賛成のようだった。
眞紀人くんのことも認めてくれたみたいで、お父さんを亡くしたことを話したら「私たちのこと、家族だと思っていいんだからね」と言ってくれた。
眞紀人くんにはそれが心強かったみたいで「ありがとうございます」と微笑んでいた。
無事に夫婦になれたことの実感はまだないけど、これから一緒に生きていくことパートナーが出来たことは、私にとってもまた人生における糧になると思った。
これから産まれてくる子供のためにも、私は頑張らないといけないけど、眞紀人くんがいれば乗り越えられる気がしている。
「ねえ、菫花さん?」
「ん? なに?」
「これから一緒に、幸せになろう。 三人で、幸せにさ」
私は「うん、なろう」と頷くと、眞紀人くんと手を繋ぐ。
「あのさ……そろそろ、さん付けやめない?」
「え?」
「菫花でいいよ。もう夫婦になったんだし、呼び捨てにして」