魔物の森の癒やし姫~役立たずスキル《ふわふわ》でちびっこ令嬢はモテモテです~
第4話 保護されて
リュミは目を閉じたまま、うつらうつらと浅い眠りの中にいた。
体の奥底からじんわりと痛みが広がり、特に足の疲れは容赦なく押し寄せてくる。
おそらく、スキルを使った反動だろう。
まぶたを開けることすら、ままならない。
(……ここ、どこ……?)
うっすらと感じる光の気配。
その揺らぎは、日の光が差し込んでいるのか、それとも室内の灯りなのか。
やがて、 リュミは重たいまぶたを少しずつ持ち上げた。
目に飛び込んできたのは、見たことのない天井。
横に顔を傾ければ、床には積み上げられた本の山。
壁際には使い込まれた机と椅子が置かれており、どこか懐かしさを感じさせる。
「……ん……」
ぼんやりとした意識の中で、記憶のかけらが徐々に浮かび上がってくる。
そうだ。リュミは森の中で魔物に襲われ、スキルを使って……そのまま倒れたのだ。
そのとき──。
バリーンッ!
鋭い音が響く。
ガラスが砕け散る音に似ているけれど、そうではない。
リュミの体が瞬間的に反応する。目を見開き、頭の奥に記憶が蘇る。
(これ……結界が、砕ける音……!)
体の奥底からじんわりと痛みが広がり、特に足の疲れは容赦なく押し寄せてくる。
おそらく、スキルを使った反動だろう。
まぶたを開けることすら、ままならない。
(……ここ、どこ……?)
うっすらと感じる光の気配。
その揺らぎは、日の光が差し込んでいるのか、それとも室内の灯りなのか。
やがて、 リュミは重たいまぶたを少しずつ持ち上げた。
目に飛び込んできたのは、見たことのない天井。
横に顔を傾ければ、床には積み上げられた本の山。
壁際には使い込まれた机と椅子が置かれており、どこか懐かしさを感じさせる。
「……ん……」
ぼんやりとした意識の中で、記憶のかけらが徐々に浮かび上がってくる。
そうだ。リュミは森の中で魔物に襲われ、スキルを使って……そのまま倒れたのだ。
そのとき──。
バリーンッ!
鋭い音が響く。
ガラスが砕け散る音に似ているけれど、そうではない。
リュミの体が瞬間的に反応する。目を見開き、頭の奥に記憶が蘇る。
(これ……結界が、砕ける音……!)