結婚の決め手は焦げた玉子焼き!?黒豹御曹司は愛する秘書を逃がさない
16.黒豹CEOと秘書の結婚
「経理部の上野心愛さんはなぜ工藤沙紀さんになりすまして不正ログインを?」
「不正じゃないです~。だってちゃんとパスワード入れてますぅ」
口を少しアヒル口にしながら、あざとい角度で暁良に私可愛いでしょアピールをする心愛に、暁良は溜息をついた。
「加賀大輝、おまえが命令したのか?」
「違います! そんなことしません。上野さんが俺には工藤さんが似合うから応援すると。俺は不正ログインなんて知りません。指示していません、本当です」
本当です、信じてくださいと言う大輝の姿は、本当に指示はしていなさそうだった。
「最近、営業成績が落ちているようだが、営業先は回っているのか?」
「……はじめは回っていましたが、最新は資料が見にくいので出し直してほしいと言われ、直さないといけないと思いつつ、ずっと外回りばかりで社内にはいなかったので居づらくて……」
「会社近くのカフェで時間を潰すことが多かったようです。管理不行き届きで申し訳ありません」
大輝の代わりに営業部長が謝罪する。
バリバリ働いている印象の元上司のこんな姿は見たくなかったなと、沙紀は目を伏せた。
「では、不正ログインは上野心愛さんの単独ということですね?」
「だーかーらぁ、不正じゃないってば。正しいパスワードを入れたんだから!」
まったく意味が分かっていない心愛の発言にIT部長はこめかみを押さえながら溜息をつく。
人事部長も弁護士もやれやれと肩をすくめた。
「加賀さん、上野さん、八王子さん。何か言いたいことがあればどうぞ」
「はーい! 私を秘書にしてくださぁい!」
元気よく手を上げた心愛の的外れな意見に全員唖然とする。
「……おまえ、何を……?」
さすがに変すぎると止めた大輝を無視した心愛は、ようやく会えた暁良に熱烈アピールを始めた。
「私の方が沙紀さんより若いし、可愛いし、絶対に取引先でも人気だと思うんです~。私も玉子焼きが作れるように練習したし、夜もお付き合いOKだし……」
心愛は勝手に立ち上がり、暁良に近づこうと会議室をパタパタと移動する。
気づいた夏目に止められ、経理部長に引きずられながら席へと戻らされた。
「沙紀、どうしたい? 被害者はおまえだ。好きにしていい」
昨晩事前に相談しておいた三人の処分の選択肢は四つ。
お咎めなし、減給、出社停止、解雇だ。
「不正じゃないです~。だってちゃんとパスワード入れてますぅ」
口を少しアヒル口にしながら、あざとい角度で暁良に私可愛いでしょアピールをする心愛に、暁良は溜息をついた。
「加賀大輝、おまえが命令したのか?」
「違います! そんなことしません。上野さんが俺には工藤さんが似合うから応援すると。俺は不正ログインなんて知りません。指示していません、本当です」
本当です、信じてくださいと言う大輝の姿は、本当に指示はしていなさそうだった。
「最近、営業成績が落ちているようだが、営業先は回っているのか?」
「……はじめは回っていましたが、最新は資料が見にくいので出し直してほしいと言われ、直さないといけないと思いつつ、ずっと外回りばかりで社内にはいなかったので居づらくて……」
「会社近くのカフェで時間を潰すことが多かったようです。管理不行き届きで申し訳ありません」
大輝の代わりに営業部長が謝罪する。
バリバリ働いている印象の元上司のこんな姿は見たくなかったなと、沙紀は目を伏せた。
「では、不正ログインは上野心愛さんの単独ということですね?」
「だーかーらぁ、不正じゃないってば。正しいパスワードを入れたんだから!」
まったく意味が分かっていない心愛の発言にIT部長はこめかみを押さえながら溜息をつく。
人事部長も弁護士もやれやれと肩をすくめた。
「加賀さん、上野さん、八王子さん。何か言いたいことがあればどうぞ」
「はーい! 私を秘書にしてくださぁい!」
元気よく手を上げた心愛の的外れな意見に全員唖然とする。
「……おまえ、何を……?」
さすがに変すぎると止めた大輝を無視した心愛は、ようやく会えた暁良に熱烈アピールを始めた。
「私の方が沙紀さんより若いし、可愛いし、絶対に取引先でも人気だと思うんです~。私も玉子焼きが作れるように練習したし、夜もお付き合いOKだし……」
心愛は勝手に立ち上がり、暁良に近づこうと会議室をパタパタと移動する。
気づいた夏目に止められ、経理部長に引きずられながら席へと戻らされた。
「沙紀、どうしたい? 被害者はおまえだ。好きにしていい」
昨晩事前に相談しておいた三人の処分の選択肢は四つ。
お咎めなし、減給、出社停止、解雇だ。