仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます
ここが正念場!
次の日、朝食をとったあと、私は緊張しながらガウディーンの執務室へ向かっていた。
アポはすでにとっていて、事業報告をすることになっている。
昨夜は抜けやミスがないか資料を何度も見なおしながら話す内容をシミュレートしたから、きっとうまくいくと自分を励ました。
約束の時間丁度に執務室のドアをノックする。
ガウディーンの秘書がドアを開け、私を招き入れてくれた。
部屋に入り、恭しくガウディーンにお辞儀と挨拶をすると、打ち合わせ用のテーブルに座るよう指示された。
もちろん、ガウディーンがテーブルに移動して座るまでは立ったままで待った。
再度促されて、ようやく着席する。
ガウディーンは仕事においては合理的な人だ。まわりくどい前置きは嫌がられるだろう。私は早速事業報告を始めた。
わかりやすく重要な数字だけをまとめた資料をガウディーンに渡して、現在の黒字収支と、今後の事業展開、資金調達から利益予想まで手際よく説明する。
幸い、今のところガウディーンはかなり肯定的に話を聞いてくれているみたい。
キサラから私の事業についても聞いているはずで、最初から好印象を持ってくれていたようだ。
「今後、私のお教室を利用したご令息ご令嬢が行く先々でご活躍なされば、ますます評判が広まり利益も上がると予測しております」
「順調のようだな。なにか懸念はないか?」
「そうですね…。事業が拡大すれば、私一人でまとめるのは難しいので、有能で信頼できる人材を獲得するため、閣下のお力添えをいただくことができれば…と思っております」
「できる限りのことをしよう。私が不在のときは秘書に言ってくれればいい」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げながら、心でガッツポーズ!
これはかなりの高評価だぞ!
でも、本題はこれからだ。
アポはすでにとっていて、事業報告をすることになっている。
昨夜は抜けやミスがないか資料を何度も見なおしながら話す内容をシミュレートしたから、きっとうまくいくと自分を励ました。
約束の時間丁度に執務室のドアをノックする。
ガウディーンの秘書がドアを開け、私を招き入れてくれた。
部屋に入り、恭しくガウディーンにお辞儀と挨拶をすると、打ち合わせ用のテーブルに座るよう指示された。
もちろん、ガウディーンがテーブルに移動して座るまでは立ったままで待った。
再度促されて、ようやく着席する。
ガウディーンは仕事においては合理的な人だ。まわりくどい前置きは嫌がられるだろう。私は早速事業報告を始めた。
わかりやすく重要な数字だけをまとめた資料をガウディーンに渡して、現在の黒字収支と、今後の事業展開、資金調達から利益予想まで手際よく説明する。
幸い、今のところガウディーンはかなり肯定的に話を聞いてくれているみたい。
キサラから私の事業についても聞いているはずで、最初から好印象を持ってくれていたようだ。
「今後、私のお教室を利用したご令息ご令嬢が行く先々でご活躍なされば、ますます評判が広まり利益も上がると予測しております」
「順調のようだな。なにか懸念はないか?」
「そうですね…。事業が拡大すれば、私一人でまとめるのは難しいので、有能で信頼できる人材を獲得するため、閣下のお力添えをいただくことができれば…と思っております」
「できる限りのことをしよう。私が不在のときは秘書に言ってくれればいい」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げながら、心でガッツポーズ!
これはかなりの高評価だぞ!
でも、本題はこれからだ。