仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます
まさかの展開
「君がミラーネを育ててくれないか?」
屋敷に戻ってから初めて寝室にデルバートが訪れたのは、披露パーティーから間もなく1ヶ月が経つ頃だった。
「………………は…?」
あまりに突然の発言に、思わず声が出てしまった私。
話の続きを待ったけど、デルバートは黙り込んでしまった。
「あの…どういうことでしょうか…?ミラーネはシェリーナ様が育てるのでは…?」
私は育児放棄したことになってるし。
「シェリーナが限界なんだ」
「出産後、順調に回復されていると聞いていましたが、お加減悪いのでしょうか?」
どんなに安産でも、出産による母親のダメージはとても大きい。
心配になり、デルバートの言葉の続きを待った。
「ミラーネは夜泣きが酷く、シェリーナは酷い寝不足なんだ。日中もよく泣く子で、シェリーナは心休まる暇もない。
ノイローゼのように気分の落ち込みが激しく、食欲もなくなっている。このままではシェリーナが倒れてしまう。
なにより、シェリーナ本人が育児に限界を感じているんだ」
「それは大変ですね…」
確かに、ミラーネは少し癇の強そうな泣き声だったな…。
四六時中泣かれたら、シェリーナも辛いだろう。
「だから君に育ててほしい」
「でも…シェリーナ様はミラーネと私の接触を酷く嫌がっているのでは…」
披露パーティー以外にも、今までに4回公式パーティーに出席し、そのたびにミラーネも一緒だったけど、出迎えたシェリーナが呪うような眼で私を見てきたんだよね…。
「そうなんだが…」
「ほかの乳母を用意しては?」
「それはできない」
私の代案をきっぱり否定するデルバート。どうして?
屋敷に戻ってから初めて寝室にデルバートが訪れたのは、披露パーティーから間もなく1ヶ月が経つ頃だった。
「………………は…?」
あまりに突然の発言に、思わず声が出てしまった私。
話の続きを待ったけど、デルバートは黙り込んでしまった。
「あの…どういうことでしょうか…?ミラーネはシェリーナ様が育てるのでは…?」
私は育児放棄したことになってるし。
「シェリーナが限界なんだ」
「出産後、順調に回復されていると聞いていましたが、お加減悪いのでしょうか?」
どんなに安産でも、出産による母親のダメージはとても大きい。
心配になり、デルバートの言葉の続きを待った。
「ミラーネは夜泣きが酷く、シェリーナは酷い寝不足なんだ。日中もよく泣く子で、シェリーナは心休まる暇もない。
ノイローゼのように気分の落ち込みが激しく、食欲もなくなっている。このままではシェリーナが倒れてしまう。
なにより、シェリーナ本人が育児に限界を感じているんだ」
「それは大変ですね…」
確かに、ミラーネは少し癇の強そうな泣き声だったな…。
四六時中泣かれたら、シェリーナも辛いだろう。
「だから君に育ててほしい」
「でも…シェリーナ様はミラーネと私の接触を酷く嫌がっているのでは…」
披露パーティー以外にも、今までに4回公式パーティーに出席し、そのたびにミラーネも一緒だったけど、出迎えたシェリーナが呪うような眼で私を見てきたんだよね…。
「そうなんだが…」
「ほかの乳母を用意しては?」
「それはできない」
私の代案をきっぱり否定するデルバート。どうして?