仏の顔も三度までですわ！愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

意外な展開

さらに月日は流れ、ついにシェリーナが第三子の男の子を出産。ランドリックと命名された。
今回も母子共に健康と聞き、私は心底ほっとした。
別邸で突撃してきたシェリーナは、精神的にギリギリに見えたから、離れに来てからも少し心配していたんだよね。
とにかく、無事出産が終わって良かった！

そこから数日間、私はソワソワした気持ちで過ごしていた。
今までの流れだと、ランドリックも自分が育てることになるからだ。
男の子もかわいいんだよなぁ。ミラーネとリフィールの反応も楽しみだな。

そして、シェリーナ出産から１週間後、ついにデルバートから呼び出しがかかった。
離れに移ってからデルバートとは１回も顔を合わせていない。
殴られた恐怖心はもちろん消えていない私は、緊張しながら指定された別邸の部屋を訪れた。
ドアをノックすると「入れ」とデルバートの威圧的な声が返ってきた。

「失礼いたします」

部屋に入ると、ソファに座りランドリックと思われる赤ちゃんを抱っこしたシェリーナと、その横に座るデルバートがいた。
その後ろに、年配の侍女と若手の侍女が控えている。

「今後の流れを教えておく」

デルバートは私を立たせたまま、いきなり本題に入った。
まぁ…いつものことだけど。
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