仏の顔も三度までですわ！愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

行動開始！

「よし…！これでいくわ！」

気がつくと、朝になっていた。
昨夜から考え続けてまとめたレポートを再読する。

ランドリックを一刻も早く救う方法を考えて考えて辿り着いた結論は、ガウディーンを味方につけることだった。
そのためには、仕事で結果を出すことが最適解だ。
なぜならば、ガウディーンは冷静で合理的な人だから。彼なら、アーデン家の繁栄のために適切な判断をするだろう。
デルバートとシェリーナの暴挙を許しているのも、そうすることでデルバートが仕事に打ち込むと判断したからだと思っている。

もちろん、シェリーナの行動がアーデン家にデメリットを与えるものなら、ガウディーンも黙っていないだろう。
しかし、現時点ではランドリックには目に見えるような異常がなく、仮に私が現状を説明したとしても、ガウディーンを納得させる自信はない。
屋敷の仕事では一定の評価を受けている自覚はあるけれど、ガウディーンに進言するには実力が足りない。
だから、私は別の方法でガウディーンに認めてもらうことにした。
細々としていた事業を本格化することにしたのだ。
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