もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長課長の一途な愛に包まれて〜
熱い心
11時待ち合わせなのに私は15分前にマンションの下に降りた。すると正面にはもう彼の車が止まっていた。
「ごめんなさい、遅くなりました」
慌ててからの車に近づくと笑っていた。
「いや、今来たところだよ。それにまだ約束の時間より早い」
それはそうだけど、まさか15分前に来ているなんて思わなかったから驚いた。荷物を後部座席に置くように言われ、お泊りグッズの入ったバッグだけ置かせてもらった。
今日の真紘さんはブラウンのパンツにネイビーのニットを着ていた。シンプルなのに何故かオシャレに見えてしまう。
私は何にしようか悩んで黒のロングスカートにベージュのニットを合わせ、ショートブーツにした。最近私服もめっきり買わなくなり、昨日クローゼットを引っかき回した。いくら探してもいいものは出てこない。買いに行く時間ももちろんなく、仕方なく今あるもので見繕うことになってしまった。まさか私がまたデートに行く日が来るとは思わなかった。仕事に行くだけならいつもの黒のスーツに中のブラウスやカットソーを変えるだけで十分。靴も1足で回していた。推し活で回る時も大抵デニムに今まで来ていた服を適当に着て行っていた。だからめっきり流行りのものや新しいものを買わなくなっていて、女性として廃れていた。そのことを昨晩大いに反省した。ひかるくんへの投資は大切。でも女性として最低限もう少し身だしなみに気を使うべきだった……。
「日菜、今日の私服可愛いな」
「え?! まさか」
「何故? 可愛いけど」
「だって……。ごめんなさい。私最近全然オシャレに気を配ろうとか考えてなくて」
昨日反省していたことを口にすると真紘さんは笑っていた。
「十分可愛いよ。それに日菜には大切なものがあったんだから、それに割く時間もお金も回していたんだろ? これからは俺にもその時間を割いてくれ」
「もちろんです」
それだけは約束できる。力んで答えるとまた笑っていた。
この前から思っていたけど、真紘さんって思っていたよりも笑う人なのかな。会社で笑うこともあるけど多くはない。どちらかと言うとクールに近い気がしていた。
「ごめんなさい、遅くなりました」
慌ててからの車に近づくと笑っていた。
「いや、今来たところだよ。それにまだ約束の時間より早い」
それはそうだけど、まさか15分前に来ているなんて思わなかったから驚いた。荷物を後部座席に置くように言われ、お泊りグッズの入ったバッグだけ置かせてもらった。
今日の真紘さんはブラウンのパンツにネイビーのニットを着ていた。シンプルなのに何故かオシャレに見えてしまう。
私は何にしようか悩んで黒のロングスカートにベージュのニットを合わせ、ショートブーツにした。最近私服もめっきり買わなくなり、昨日クローゼットを引っかき回した。いくら探してもいいものは出てこない。買いに行く時間ももちろんなく、仕方なく今あるもので見繕うことになってしまった。まさか私がまたデートに行く日が来るとは思わなかった。仕事に行くだけならいつもの黒のスーツに中のブラウスやカットソーを変えるだけで十分。靴も1足で回していた。推し活で回る時も大抵デニムに今まで来ていた服を適当に着て行っていた。だからめっきり流行りのものや新しいものを買わなくなっていて、女性として廃れていた。そのことを昨晩大いに反省した。ひかるくんへの投資は大切。でも女性として最低限もう少し身だしなみに気を使うべきだった……。
「日菜、今日の私服可愛いな」
「え?! まさか」
「何故? 可愛いけど」
「だって……。ごめんなさい。私最近全然オシャレに気を配ろうとか考えてなくて」
昨日反省していたことを口にすると真紘さんは笑っていた。
「十分可愛いよ。それに日菜には大切なものがあったんだから、それに割く時間もお金も回していたんだろ? これからは俺にもその時間を割いてくれ」
「もちろんです」
それだけは約束できる。力んで答えるとまた笑っていた。
この前から思っていたけど、真紘さんって思っていたよりも笑う人なのかな。会社で笑うこともあるけど多くはない。どちらかと言うとクールに近い気がしていた。