光の向こうへ
また迫る壁
あの日の公園から、咲は少しだけ明るさを取り戻した。
毎朝の薬も、俺が見ていれば素直に飲むようになった。
日記帳にも「今日は友達と少し話せた」「お兄ちゃんが夕飯を作ってくれた、美味しかった。」と、小さな前向きな言葉が並ぶようになった。
――だからこそ、油断したのかもしれない。
毎朝の薬も、俺が見ていれば素直に飲むようになった。
日記帳にも「今日は友達と少し話せた」「お兄ちゃんが夕飯を作ってくれた、美味しかった。」と、小さな前向きな言葉が並ぶようになった。
――だからこそ、油断したのかもしれない。