召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜
第13話 旦那様の迎え
「ありがとうございました」
相談者を見送った後、私は壁に掛けてある時計へと視線を向ける。時刻はすでに定時近くを指していた。
「ということは、今ので最後の相談者ってことかな」
部屋の外で待機している男性の職員も、「次の方を呼んでいいですか?」と聞きに来ないことから、そういうことなのだろう。
けれど念の為にと思い、扉を開けて確認した。
「お疲れ様です。今、声をかけようとしたんですが……」
「あっ、そうだったんですね。ということは、今日はもう、これで終わりでしょうか」
「はい。今日も盛況でしたね。それから、すでに旦那さんが迎えに来ているようですよ?」
「え?」
相談者がいないことを確認しただけなのに、まさかそこまで言われるとは思わず、さらに視線を遠くの方へと向けた。
相談者を見送った後、私は壁に掛けてある時計へと視線を向ける。時刻はすでに定時近くを指していた。
「ということは、今ので最後の相談者ってことかな」
部屋の外で待機している男性の職員も、「次の方を呼んでいいですか?」と聞きに来ないことから、そういうことなのだろう。
けれど念の為にと思い、扉を開けて確認した。
「お疲れ様です。今、声をかけようとしたんですが……」
「あっ、そうだったんですね。ということは、今日はもう、これで終わりでしょうか」
「はい。今日も盛況でしたね。それから、すでに旦那さんが迎えに来ているようですよ?」
「え?」
相談者がいないことを確認しただけなのに、まさかそこまで言われるとは思わず、さらに視線を遠くの方へと向けた。