召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜
第17話 新しい配置場所
翌日、私はすぐにグリフィスの提案を、そのまま館長に伝えた。すると、どうやら館長もまた、ヘルガたち同様、私を心配してくれていたらしい。
「館内を歩いている姿はふらふらだったからね。でも旦那さんが迎えに来ているから、帰りは心配していなかったんだよ」
早い話。私に限界がくれば、グリフィスが動くだろうから、様子を見ていた、とのことだった。
間違ってはいないけど、間違ってはいないけど! 私とグリフィスは偽装結婚なんだよ!
「とりあえず、来週のお知らせとかは、こっちに任せなさい。アゼリア君のお陰で、図書館に興味を持ってくれた人が増えたのだから。相談所が数日閉まっていたからといっても、大丈夫ですよ」
館長の温かい言葉に、「はい」と頷きながら、提案を持ちかけて良かったと思えた。始めは、「司書の仕事も休んだっていいんだよ」とまで言われてしまったが、さすがにそこまではできない。
私の本来の仕事は司書なのだから、それを取り上げられてしまったら、図書館にいる意味がなくなる。だから断固として、それはお断りさせてもらった。
そうして数日後、私は久しぶりに図書館の業務に励んでいた、というわけである。
「館内を歩いている姿はふらふらだったからね。でも旦那さんが迎えに来ているから、帰りは心配していなかったんだよ」
早い話。私に限界がくれば、グリフィスが動くだろうから、様子を見ていた、とのことだった。
間違ってはいないけど、間違ってはいないけど! 私とグリフィスは偽装結婚なんだよ!
「とりあえず、来週のお知らせとかは、こっちに任せなさい。アゼリア君のお陰で、図書館に興味を持ってくれた人が増えたのだから。相談所が数日閉まっていたからといっても、大丈夫ですよ」
館長の温かい言葉に、「はい」と頷きながら、提案を持ちかけて良かったと思えた。始めは、「司書の仕事も休んだっていいんだよ」とまで言われてしまったが、さすがにそこまではできない。
私の本来の仕事は司書なのだから、それを取り上げられてしまったら、図書館にいる意味がなくなる。だから断固として、それはお断りさせてもらった。
そうして数日後、私は久しぶりに図書館の業務に励んでいた、というわけである。