休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。
4.ディナーはケーキより甘く
夜19時過ぎ、私はアパートの前で古賀さんと合流した。
「お仕事お疲れ様、夏奈ちゃん」
「ありがとうございます。古賀さんは休日をのんびり過ごせましたか?」
「好きな本を読みながらゆっくり過ごせたよ。……でも、夏奈ちゃんとの食事が楽しみで読書にあんまり集中出来なかったかも」
「っ……!」
この人、口が上手すぎない!?
これで古賀グループ御曹司とか、絶対に沢山の人をたぶらかして来てるよ……。
そんな失礼なことを私が考えている間に、古賀さんは手早くタクシーを呼んでくれて、レストランに連れて行ってもらった挙句、いつの間にかタクシー代を払い終わっていて財布すら出させてくれなかった。
レストランに着くと、ウエーターの男性が席まで案内してくれる。
「あの……古賀さん。朝に言い忘れたのですが、個室じゃなくても大丈夫ですからね……! タクシー代も出してもらったので……何というか、お金は大切にしましょう……!?」
私が小声で古賀さんに意味の分からない力説をしている間に席についてしまう。
しかも個室だった。
「お仕事お疲れ様、夏奈ちゃん」
「ありがとうございます。古賀さんは休日をのんびり過ごせましたか?」
「好きな本を読みながらゆっくり過ごせたよ。……でも、夏奈ちゃんとの食事が楽しみで読書にあんまり集中出来なかったかも」
「っ……!」
この人、口が上手すぎない!?
これで古賀グループ御曹司とか、絶対に沢山の人をたぶらかして来てるよ……。
そんな失礼なことを私が考えている間に、古賀さんは手早くタクシーを呼んでくれて、レストランに連れて行ってもらった挙句、いつの間にかタクシー代を払い終わっていて財布すら出させてくれなかった。
レストランに着くと、ウエーターの男性が席まで案内してくれる。
「あの……古賀さん。朝に言い忘れたのですが、個室じゃなくても大丈夫ですからね……! タクシー代も出してもらったので……何というか、お金は大切にしましょう……!?」
私が小声で古賀さんに意味の分からない力説をしている間に席についてしまう。
しかも個室だった。