休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。
6.誘いにのったら
その日の夜。
仕事から帰って夕ご飯とお風呂を済ましてリビングで好きな動画を見ていると、突然ピンポンとチャイムが鳴った。
宅配便か何かだろうと、ろくにモニターも確認せずに扉を開けると……私が貸した本を手に持った古賀さんが立っていた。
宅急便だと思っていたから、スウェットに簡単な一つ結びの髪。
まぁ、いつもの朝のゴミ出しの時の格好を思えば今更気にしても遅いのだろうけれど。
「夜分にごめんね。貸してくれた本を読み終わったから、返そうと思って……」
「もう読み終わったんですか!?」
今日の朝に貸して夜に読み終わる。
確かにそんなに長い本ではないし可能だろうけれど、そんなに急いで読まなくても大丈夫だったのに。
「私はもう読み終わっているのでゆっくりで大丈夫だったのに……」
「元々一度読み始めると止まらないタイプなんだ。それにこの本が面白かったから余計に」
そう言って、古賀さんが私に本を差し出したので私は両手でそっと本を受け取った。
仕事から帰って夕ご飯とお風呂を済ましてリビングで好きな動画を見ていると、突然ピンポンとチャイムが鳴った。
宅配便か何かだろうと、ろくにモニターも確認せずに扉を開けると……私が貸した本を手に持った古賀さんが立っていた。
宅急便だと思っていたから、スウェットに簡単な一つ結びの髪。
まぁ、いつもの朝のゴミ出しの時の格好を思えば今更気にしても遅いのだろうけれど。
「夜分にごめんね。貸してくれた本を読み終わったから、返そうと思って……」
「もう読み終わったんですか!?」
今日の朝に貸して夜に読み終わる。
確かにそんなに長い本ではないし可能だろうけれど、そんなに急いで読まなくても大丈夫だったのに。
「私はもう読み終わっているのでゆっくりで大丈夫だったのに……」
「元々一度読み始めると止まらないタイプなんだ。それにこの本が面白かったから余計に」
そう言って、古賀さんが私に本を差し出したので私は両手でそっと本を受け取った。