運命はドレスを纏うように

1 運命の出会い 透夜side

信号待ちの30秒、俺は車の窓から見てしまった


君は泣きながら歩いていた



運転手に車を任せて思わず声をかけた。



「君、大丈夫?」



ハンカチを渡す。



泣いていた君は美しい人だった。



「え…?えっと…大丈夫です…」



周りが騒がしい、いつものことか。




「大丈夫じゃないだろ、俺で良ければ話聞く…」




俺はわざわざ車を降りてまで君が何故か気になった。





これが運命の始まりだった
< 1 / 25 >

この作品をシェア

pagetop