運命はドレスを纏うように

2 知らない世界

私の人生はどん底だ。


私は話を聞いてくれたお兄さんに名刺をもらった。
それにしてもイケメンだった。


名刺を見ると社長…ドレスデザイナー!?


仕事がなくなりアパートに居れるかも危うい。
身寄りなんてない。
友達もいない。

そんな時、ドレスのモデルか……私に出来るかな…?


私は昔からどうしても人前だと内気で人見知りしてしまう。
こんなだから昔から家でも学校でも私はその場には居るのに居場所なんてなかった。



本当は素直になりたい。



透夜さんの前では本当の自分で話していた。



声をかけられた瞬間から私の運命は動き出した。



私の話を真剣に聞いてくれて、
優しくて柔らかな笑顔、言葉に私は救われた。
今は透夜さんのことが気になっていた。
< 4 / 25 >

この作品をシェア

pagetop