家族になった来栖くんと。
遠くなっていく来栖くんと。




【つぐみ〜、具合は大丈夫?なんか須和からの伝言でさ、体育のバスケで3回シュート入れたってつぐみに言ってほしいとか言ってきて!そのほうが信憑性あるからとか、意味わかんないんだけど(笑)】



ちょうど寝返りを打ったタイミングで、枕元のスマホが光ったのは分かった。



【でも実際あいつ、3回どころか何回も入れてたけどね。中学バスケ部だったらしいし?とりあえず伝えたよ〜。月曜日までには元気になってね!お大事に〜(๑•̀ㅂ•́)و✧】



既読を付けたのは夜の20時過ぎ。

ごめん、寧々ちゃん……。
返信は明日になっちゃいそう。



「須和くんの嘘つき……」



これはノーカンだ。

休み明け、きっといつもと変わらない日常が来てくれる。


変わらない日常……?
ううん、変わったよ何もかもが。


まだ残っている、唇の熱。



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