家族になった来栖くんと。
さようならは来栖くんと。




「やった!また入った!須和くんスゴすぎ!!」


「このままうちらのクラス、男子は優勝じゃない!?」


「女子はボロボロだったからねえ……いけー!男子!!」



まるでカレンダーが早送りされるように、得点板がどんどんめくられていく。


体育祭第1日目の本日は、クラス対抗バスケットボール対決だ。


我がクラスの女子は、今も言っていたように1回戦敗退。

その代わり男子は須和くんの輝かしい活躍を筆頭に、なんと準決勝の現在だ。



「つぐみ〜、須和にエール送んなくていーの?」


「……どうして…泣いてたの…」


「え?」



あの日から、逆に気にかけるようになってしまったのは私だ。

涼さんに聞いて、彼が好きだというお菓子を学校帰りに買ってきたり、なにか悩み事はないかと積極的に聞いたりと。


だってあんな涙見ちゃったら……無理だよ。



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