家族になった来栖くんと。
家族になった来栖くんと。




『つぐみちゃん。ピクニック行かない?』



10月に入った、とある土曜日。

ちょうど目が覚めたタイミング、彼氏から久しぶりにデートのお誘い電話がきた。



「いま……起きました…」


『あらおはよう。今日、予定大丈夫そ?』


「だ、大丈夫だけど…急にどうしたの?」



2学期の席替えで席が離れてから、学校で話すことは前より減った。

何よりいちばんは北斗くんが私よりも茶太郎くん脳となってしまい、常にスマホの写真フォルダを見つめている日々。


私との関係はぎこちないわけではないものの、彼は私との適度な距離感を選んだのだ。



『だいぶ涼しくなってきたし、話したいこともあってさ。ゆっくりお弁当でも食べながらどうかなって』


「話したいこと…?」


『うん。あ、ちなみにお弁当は俺が作っていくから』



え、北斗くんの手作り…?

そのセリフって一般的には逆じゃない…?



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