イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
中野さん、再び

そして2日後の火曜日の昼、美麗は慶悟のマンションに来ていた。

「いないなぁ…」

昨日の夜も来てみたがインターフォンを押しても出なかった。

「いつ、お家にいるのかなぁ…」

お仕事に行く時に急患って言ってたから畑野様はお医者様なのかな?


その頃総合病院の整形外科の入院棟にいる慶悟の所には翔馬がいた。

患者さんの痛み止めを持ってきたらしく話していると看護師の視線を感じる。

俺はあまり笑顔を見せることはないが翔馬が来るとよく話すのでその時の俺はよく笑うので貴重らしい…

母親くらいの年齢のベテランナースに言われた事があるのだ。

翔馬はいつもニコニコしていて人気がある。

「翔馬、この前の家事代行サービスは何だよ、知らない人が来るとか怖いだろうが」

「ハハッ、びっくりした?俺の足の痛みはひどかったんだぞ、どう?優しいおばさんだった?」

「いや、若い女の人だった」

「若い人もいるんだ」

「だな、イメージは主婦って感じだけど…若いけど主婦なのかなぁ」

「可愛かった?」

「まあ…うん、でもあれからすぐ呼び出しあったからとりあえずスペアキーを渡して病院に来て、まだ帰ってないんだよな」

「多重事故があった日か」

「あぁ、やっと家に帰れる」

「俺は今日は夜勤だ、まあ、待機もあっただろうし、疲れただろ」

お疲れさんと翔馬は薬局に帰って行った。
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