イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
美味しかったカップラーメン
「最近は独り暮らしのお客様も増えてます、食事の作り置きをしたり高齢のお客様には膝が悪いのでお掃除とか…その方にあった困り事が違うので…」
「なるほど、留守の時は鍵を預かるのか?」
「はい、でも鍵は信用されてからが多いですね、だからこの前はびっくりしてしまって…」
「急だったからな、途中で追い返すのも悪いと思ったし、わざわざ来てもらったのに(笑)」
ぐぅーっと美麗のお腹が鳴った。
「すみません」
時計を見ると9時だった。
「メシまだ?」
「はい、現場終わりに来たので…恥ずかしいです」
「いや、俺も腹減った、カップラーメンしかないけど食う?」
「そんな申し訳ないです、そろそろおいとましますので」
「カップラーメンは嫌い?」
「いえ、そういうことでは…」
ちょっと待っててとキッチンからこの前買い込んだカップラーメンを何種類か持ってきた。
「はい、選んで〜、一緒に食お」
「じゃあこれで…あっ、私が作ります」
「これくらいは出来る、今はお客さんだから座ってて」
「あ、はい…」
キッチンに行こうにも畑野様がいるので行けないのだ。
ソファの反対側は書類の山で歩くことが出来ない。
美麗は諦めてソファで待つことにした。