イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
指名は中野さんで
玄関を開けるとまた元の廊下に戻っていた。
美麗はエプロンを着けて中に入っていった。
「お邪魔します」
慶悟のマンションのリビングダイニングは先にダイニングが見えて奥の左側にリビングがある。
リビングに顔を出すと慶悟はソファに座ってレミィの動画を見ていた。
「お久しぶりです、ご指名ありがとうございます」
「2ヶ月ぶりかな…コレ見て」
慶悟は固定された左足首を見せた。
「えっ、骨折ですか?」
「いや、靭帯損傷、フットサルで」
「大変ですね、片付けとお食事と聞いてますが、先にメニューを決めて買い物を済ませたいのですが…」
「中野さんは何が食べたい?」
「いえ、私は召し上がることは出来ません」
「そうなの?」
「はい」
「一緒にラーメン食べたのに?」
「あれは仕事の時間じゃなかったので」
「そっか…じゃあ終わったらいいのかな?」
「終わったら?…2時ですか?」
「うん」
「終わったら次の現場に行かないといけないんです」
「残念だなぁ、あまり人と食事することなくて、この前食べたカップラーメンが印象深いんだよな」
「それは…私も美味しかったですよ」
「本当に?よかった、俺だけじゃなかった(笑)」
くしゃっと子供みたいな笑顔を見せ、美麗はその笑顔にドキッとした。
まただ…畑野様の笑顔はギャップ萌えしそう。