イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
レミィ?
「慶悟さん、ご飯て1時間くらい待てます?」
「待てるよ」
「何か買ってきます、あと着替えたいので1度家に帰ってきますから」
「コンビニじゃだめなの?」
「朝は会社に顔出さなきゃいけないから着替え欲しいし、コンタクトも外したいから…」
「うん、わかった、必要な物を持って来ておくといいよ」
「いいの?」
「もちろん(笑)」
美麗は急いで家に帰り、シャワーを浴びた。
実は美麗は実家暮らしの為、夕食が用意されている。
母親に外泊を告げ、お弁当にしてもらった。
同棲はした事はないが外泊は彼氏がいる時はしていたので親も特に何も言わない感じだ。
なんなら嬉しそうに話を聞きたがる。
でもまだ今まで親には合わせた人はいない…
「ありがとう、行ってきます」
少し大きめの袋を持ち、美麗は家を出た。
慶悟のマンションからは電車で20分ほどで着く。
1時間を少し過ぎたが美麗はインターフォンを押した。
ドアが開くと慶悟はびっくりしたようで
「レミィ?」と口に出した。
「えっ?」
確かに髪を下ろして耳にかけ、丸メガネに帽子だから普段の美麗なのだが…
そういえば髪型はいつも後ろで束ねていて、下ろしているのは初めてだ。
「やだ、慶悟さん、レミィはバーチャルでしょ?私は美麗だよ(笑)」
「そうだよな、ごめん、俺、どうかしてた…ごめんな、美麗」
そう言うと美麗を迎え入れてくれた。
「いいですよ、さっ、ご飯持ってきたんで食べましょ」
美麗の持ってきたお弁当を食べながら美麗は家族と同居してる事などを話した。