イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
欲とは…
「まーた、美麗が何でもやっちゃって甘やかすんだよ」
「私の方が甘やかされちゃってるの、将来の事も考えるって!」
「それは早過ぎない?騙されてない?」
美麗は首を大きく縦に振った。
「まあ、その人の為に1週間練習しない選択を美麗はして、あのLINEだったんだね」
「うん、夜も一緒にいたかったし」
「もうヤッたの?」
「ううん、一緒に寝てるだけ」
「それでも早い、早いよ」
「だってお互い離れたくないんだもん」
「早くレミィとしての練習も再開してほしいんだけどね」
「あと少し待って欲しい、彼が仕事に復帰すれば時間は取れるから…あっ、身バレはダメよね?」
「当たり前でしょ」
「はい…」
だよねぇ…
ランチを終えてアミと駅で別れた。
夕食の買い物をして、マンションに帰ると慶悟さんの昼用におにぎりを作っていたのがそのまま置いてあった。
「慶悟さん、おにぎり嫌いだった?」
「あっ、いや、…忘れてた」
「食べるのを?」
「うん」
慶悟はパソコンの手を止めて立ち上がりキッチンに来た。
「夢中になりすぎると食事を忘れる、ごめん、食べる」
美麗はラップを外して慶悟の口に持っていった。
「ん、美味い(笑)」
「凄い集中力なんだね」
ごめんなと言って2人はまた自然にキスを交わした。
お風呂も夕食も終わり寝室では美麗が慶悟の足をマッサージしていた。
「こんなに幸せでいいのかな…凄く濃い時間を過ごしてるじゃない?私達」
「そうだな」
「それって冷めないのかな…」
美麗は慶悟を見た。