継母に無能と罵られてきた伯爵令嬢ですが、可愛い弟のために政略結婚をいたします
第14話 「これより、神の御導きにより巡り合いし、お二人の結婚式を執り行います」
それから、慌ただしく一か月が過ぎた。
結婚式は私の証人として、帝国のお祖母様をお呼びすることになった。それはつまり、ロックハート家が継母を証人として認めないと宣言したも同じだ。
当然、継母は激高した。だけど、ペンロド公爵夫人が抗議してくることはなかった。
ロックハート家の証人は勿論、ローゼマリア様になる。それから、フォスター公爵様とペンロド公爵様がご夫妻で立ち会うことになった。
お姉様からも出席したいとの手紙を頂いたのだけど、ヴィンセント様と相談して、お披露目のパーティーに招待する旨を伝えた。
社交界で、私は病弱な娘ということになっている。だから、婚礼はごく身近なものを招き、お披露目は後日と体裁を繕うほうが自然だ。それに婚礼は教会でなく、リリアードの屋敷で司祭様をお呼びし、慎ましやかに行うと伝えた。
お姉様は、残念がっていたけど。──「何か成そうとしているのね」と、察してくださった。
そう、これはただの結婚式ではない。
結婚式は私の証人として、帝国のお祖母様をお呼びすることになった。それはつまり、ロックハート家が継母を証人として認めないと宣言したも同じだ。
当然、継母は激高した。だけど、ペンロド公爵夫人が抗議してくることはなかった。
ロックハート家の証人は勿論、ローゼマリア様になる。それから、フォスター公爵様とペンロド公爵様がご夫妻で立ち会うことになった。
お姉様からも出席したいとの手紙を頂いたのだけど、ヴィンセント様と相談して、お披露目のパーティーに招待する旨を伝えた。
社交界で、私は病弱な娘ということになっている。だから、婚礼はごく身近なものを招き、お披露目は後日と体裁を繕うほうが自然だ。それに婚礼は教会でなく、リリアードの屋敷で司祭様をお呼びし、慎ましやかに行うと伝えた。
お姉様は、残念がっていたけど。──「何か成そうとしているのね」と、察してくださった。
そう、これはただの結婚式ではない。