継母に無能と罵られてきた伯爵令嬢ですが、可愛い弟のために政略結婚をいたします
第17話 継母に無能と罵られた令嬢ですが、愛しい旦那様のために花嫁修行を頑張ります!
翌朝、私を待っていたのは、セドリックとしばしの別れだった。
「そんなに急いでお戻りにならなくても……」
「泣くことはありませんよ、ヴェルヘルミーナ」
「そうですよ、ミーナ姉様。またすぐに会えますから」
身なりを整えたお祖母様とセドリックは、私のことをそっと抱きしめてくれた。
「お披露目は三ヵ月後でしたね」
「……え?」
突然の言葉に、私は首を傾げて黙ってしまった。
お披露目とはもしかしなくても、ヴィンセント様との結婚報告をする夜会のことだろうか。
社交界どころか、お茶会すらまともに出たことのない私のデビュタントが、まさか自分の結婚報告なんて。恥さらしというか、ある意味、拷問よね。でも、今さら出来ませんともいえない。
「やっと、ミーナ姉様を皆に紹介できるんですね!」
嬉しそうなセドリックの顔がとても可愛くて、思わず抱きしめたくなったけど、ちょっと待って。皆に紹介って、誰に私を紹介したいのかしら。
「そんなに急いでお戻りにならなくても……」
「泣くことはありませんよ、ヴェルヘルミーナ」
「そうですよ、ミーナ姉様。またすぐに会えますから」
身なりを整えたお祖母様とセドリックは、私のことをそっと抱きしめてくれた。
「お披露目は三ヵ月後でしたね」
「……え?」
突然の言葉に、私は首を傾げて黙ってしまった。
お披露目とはもしかしなくても、ヴィンセント様との結婚報告をする夜会のことだろうか。
社交界どころか、お茶会すらまともに出たことのない私のデビュタントが、まさか自分の結婚報告なんて。恥さらしというか、ある意味、拷問よね。でも、今さら出来ませんともいえない。
「やっと、ミーナ姉様を皆に紹介できるんですね!」
嬉しそうなセドリックの顔がとても可愛くて、思わず抱きしめたくなったけど、ちょっと待って。皆に紹介って、誰に私を紹介したいのかしら。