婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
5.第三王子クローヴィス
執務室に入ってすぐ、ロゼッタは「げ……」と声を漏らしかけた。すぐに気を引き締めなおして事なきを得たが、非常に危なかったと言わざるを得ない。
「おはよう、ロゼッタ嬢」
「おはようございます、クローヴィス殿下……」
挨拶と同時にギュッと手を握られて、ロゼッタは必死に笑顔を取り繕う。
クローヴィスはこの国の第三王子だ。御年二十一歳。太陽のように明るい金髪にエメラルドのような緑の瞳が特徴的で、この国でも有数の美貌を誇る。社交界での人気も高く、ひとたび夜会に出れば女性陣が黄色い声を上げて駆け寄るほどのモテ男だ。
「あの、殿下がどうしてこちらに?」
「それは当然、ロゼッタ嬢に会いに来たんだ」
手の甲にふわりとキスをされ、ロゼッタはビクリと反応する。
「おはよう、ロゼッタ嬢」
「おはようございます、クローヴィス殿下……」
挨拶と同時にギュッと手を握られて、ロゼッタは必死に笑顔を取り繕う。
クローヴィスはこの国の第三王子だ。御年二十一歳。太陽のように明るい金髪にエメラルドのような緑の瞳が特徴的で、この国でも有数の美貌を誇る。社交界での人気も高く、ひとたび夜会に出れば女性陣が黄色い声を上げて駆け寄るほどのモテ男だ。
「あの、殿下がどうしてこちらに?」
「それは当然、ロゼッタ嬢に会いに来たんだ」
手の甲にふわりとキスをされ、ロゼッタはビクリと反応する。