婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
42.ロゼッタのわがまま
(クロエたちは今頃どうしているかしら)
窓の外を見つめながら、ロゼッタはぼんやりとそんなことを考えていた。
直接聞いたわけではないが、今日クロエはライノアと一緒に出かけているはずだ。先日の二人の雰囲気を思い出すに、どんなデートになるのか想像ができなくて、ロゼッタはモヤモヤしてしまう。
(上手くいっていたらいいのだけど)
頭ではそう思うのだけど、そのたびに胸のあたりがズキズキと痛む。もしも『交際することになった』と報告されたらどうこたえよう――そんな想像をして、ロゼッタは何度も首を横に振った。
(どうもこうもないわ。おめでとう一択でしょう?)
クロエはロゼッタと違ってお金至上主義ではない。好きな人と幸せになる道を選んだのだから、たとえそれで金銭的な苦労しようと構わないはずだ。それに、先日のライノアの雰囲気からして、そこまで心配をしなくてもよい気はしている。ライノアのなかでなにかが変わったことを、ロゼッタは敏感に感じ取っていた。
窓の外を見つめながら、ロゼッタはぼんやりとそんなことを考えていた。
直接聞いたわけではないが、今日クロエはライノアと一緒に出かけているはずだ。先日の二人の雰囲気を思い出すに、どんなデートになるのか想像ができなくて、ロゼッタはモヤモヤしてしまう。
(上手くいっていたらいいのだけど)
頭ではそう思うのだけど、そのたびに胸のあたりがズキズキと痛む。もしも『交際することになった』と報告されたらどうこたえよう――そんな想像をして、ロゼッタは何度も首を横に振った。
(どうもこうもないわ。おめでとう一択でしょう?)
クロエはロゼッタと違ってお金至上主義ではない。好きな人と幸せになる道を選んだのだから、たとえそれで金銭的な苦労しようと構わないはずだ。それに、先日のライノアの雰囲気からして、そこまで心配をしなくてもよい気はしている。ライノアのなかでなにかが変わったことを、ロゼッタは敏感に感じ取っていた。