婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
11.ウィルバートとのデート②
(これよ、これ! これがわたくしの求めていた生活なのよ!)
ロゼッタは鏡にうつった自分の姿を見つめながら、満面の笑みを浮かべる。今の彼女はまるで一国の姫君のよう――いや、それ以上だ。
「お似合いですわ、ロゼッタ様」
「本当に素敵です! まるでロゼッタ様のためにデザインされたかのよう」
「どうぞ、こちらのドレスも試着してみてください。本当に、眼福ですわ」
先程から何着も何着も、店員たちからうながされるままにドレスの試着を重ねている。触れるのがためらわれるほど艷やかで滑らかな高価な布に、繊細な刺繍の入ったレース、リボン、帽子や、エナメルの靴。アクセサリーに時計も試させてもらった。興奮するなというほうが無理がある。本当に夢のような時間だ。
「うん……よく似合ってる」
ウィルバートはロゼッタが試着をする様子を嫌な顔一つせずに見守ってくれた。むしろ手放しで褒めてくれるし、一緒になって喜んでくれる。『次はどんな服がいい』とリクエストまでしてくれるので、思う存分楽しむことができた。
ロゼッタは鏡にうつった自分の姿を見つめながら、満面の笑みを浮かべる。今の彼女はまるで一国の姫君のよう――いや、それ以上だ。
「お似合いですわ、ロゼッタ様」
「本当に素敵です! まるでロゼッタ様のためにデザインされたかのよう」
「どうぞ、こちらのドレスも試着してみてください。本当に、眼福ですわ」
先程から何着も何着も、店員たちからうながされるままにドレスの試着を重ねている。触れるのがためらわれるほど艷やかで滑らかな高価な布に、繊細な刺繍の入ったレース、リボン、帽子や、エナメルの靴。アクセサリーに時計も試させてもらった。興奮するなというほうが無理がある。本当に夢のような時間だ。
「うん……よく似合ってる」
ウィルバートはロゼッタが試着をする様子を嫌な顔一つせずに見守ってくれた。むしろ手放しで褒めてくれるし、一緒になって喜んでくれる。『次はどんな服がいい』とリクエストまでしてくれるので、思う存分楽しむことができた。