婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
14.クローヴィスとの食事会②
(本気? クローヴィス殿下が?)
ロゼッタがゴクリと息を呑む。
王族らしくない楽天的で軟派な男性――それがロゼッタのクローヴィスに対する評価だった。将来王位を継ぐ可能性が低いため、恋愛や恋の駆け引きを楽しんでいる。きっとロゼッタ以外の令嬢にもたくさん声をかけているのだろうと思っていたのだが。
「俺は君にとっていい夫になれると思うよ?」
追い打ちをかけるように、クローヴィスが笑う。彼から『結婚』を意識していると言われたのは、これがはじめてのことだ。
「我ながら見た目は悪くないほうだと自負しているし、君を必ず幸せにすると約束する。ロゼッタ嬢が望むものなら何でも用意してあげよう。地位も名誉も。第三王子妃というステータスは、美しいロゼッタ嬢をさらに輝かせてくれると思うけど」
「殿下、そんな……わたくしは地位や名誉に興味など」
「だったら、ロゼッタ嬢が望むものは『お金』かな?」
クローヴィスが微笑む。ロゼッタは思わず目を見開いた。
ロゼッタがゴクリと息を呑む。
王族らしくない楽天的で軟派な男性――それがロゼッタのクローヴィスに対する評価だった。将来王位を継ぐ可能性が低いため、恋愛や恋の駆け引きを楽しんでいる。きっとロゼッタ以外の令嬢にもたくさん声をかけているのだろうと思っていたのだが。
「俺は君にとっていい夫になれると思うよ?」
追い打ちをかけるように、クローヴィスが笑う。彼から『結婚』を意識していると言われたのは、これがはじめてのことだ。
「我ながら見た目は悪くないほうだと自負しているし、君を必ず幸せにすると約束する。ロゼッタ嬢が望むものなら何でも用意してあげよう。地位も名誉も。第三王子妃というステータスは、美しいロゼッタ嬢をさらに輝かせてくれると思うけど」
「殿下、そんな……わたくしは地位や名誉に興味など」
「だったら、ロゼッタ嬢が望むものは『お金』かな?」
クローヴィスが微笑む。ロゼッタは思わず目を見開いた。