婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
15.クロエと街と、
私室に戻ると、クローヴィスからの贈り物がどっさりと届いていた。ロゼッタが好みそうなドレスや化粧品、香水などなど、内容はバラエティに富んでいる。
(王族と権力、か)
先ほどもらったばかりのピンクダイヤのネックレスを見つめながら、ロゼッタはほんのりと唇を尖らせる。魅力がないといったら嘘になる、とロゼッタは思った。
「クローヴィス殿下との食事会はどうだった、ロゼッタ? 楽しかった?」
と、ロゼッタの部屋がノックされる。同僚侍女のクロエだ。
「クロエ」
「わぁ! 高そうなピンクダイヤ。デザインも素敵だし、ロゼッタにぴったり! いいな、私もこういうのもらいたい! クローヴィス殿下もかなりやるわね! これはロゼッタでもグッと来たんじゃない? 王族との結婚はない、なんて言っていたけど」
「……そうね」
食事会で話した内容をクロエに伝えるつもりはないが、皆無だった可能性がぐんとアップしたのは間違いない。ロゼッタは複雑な気持ちで笑みを浮かべた。
(王族と権力、か)
先ほどもらったばかりのピンクダイヤのネックレスを見つめながら、ロゼッタはほんのりと唇を尖らせる。魅力がないといったら嘘になる、とロゼッタは思った。
「クローヴィス殿下との食事会はどうだった、ロゼッタ? 楽しかった?」
と、ロゼッタの部屋がノックされる。同僚侍女のクロエだ。
「クロエ」
「わぁ! 高そうなピンクダイヤ。デザインも素敵だし、ロゼッタにぴったり! いいな、私もこういうのもらいたい! クローヴィス殿下もかなりやるわね! これはロゼッタでもグッと来たんじゃない? 王族との結婚はない、なんて言っていたけど」
「……そうね」
食事会で話した内容をクロエに伝えるつもりはないが、皆無だった可能性がぐんとアップしたのは間違いない。ロゼッタは複雑な気持ちで笑みを浮かべた。