Semisweet.
Episode5
一度家に帰って準備をした後6時頃に家のインターホンが鳴る。
誰かとインターホンモニターを見に行けばそこに居たのは瑞野だった。
連絡来ないなとは思っていたけど、まさか押しかけて来るなんてと驚いて慌てて下のオートロックを開錠させて部屋の前に来るのを待つ。
家での方が落ち着いて話せるから来たのか。
部屋の前に来た瑞野を出迎えると瑞野が家に入るなり思い切り抱き着いてくる。
転びそうになりながらも瑞野の身体を受け止めて、その背中に手を回す。
「…ごめん。本当に、ごめん。」
「ち、違うから、落ち着いて!ちゃんとわかってるの、私。ただ、動揺しちゃっただけで…。」
「動揺?」
「…一瞬だけ、やっぱ私なんて選んでくれる人居ないよなって一瞬パニックになっちゃって。ごめん…。その場で聞けたら良かったのに、私も冷静になりたかったの。」
結局真っ直ぐこうして私の元に会いに来てくれたし、それだけで十分だ。瑞野が本気で私だけって証明しに来てくれたから。
不安そうに私の顔を見た後両手で私の頬を挟んで、そのままいつぶりかのキスを交わしてすぐに離れる。
「もう、待てない。」
「待てない、って。」
「菜穂、結婚しない?」
「…は?」
どうして告白がプロポーズに変わるのだ、この男は。
結婚しない?なんて言葉に開いた口が塞がらない。
誰かとインターホンモニターを見に行けばそこに居たのは瑞野だった。
連絡来ないなとは思っていたけど、まさか押しかけて来るなんてと驚いて慌てて下のオートロックを開錠させて部屋の前に来るのを待つ。
家での方が落ち着いて話せるから来たのか。
部屋の前に来た瑞野を出迎えると瑞野が家に入るなり思い切り抱き着いてくる。
転びそうになりながらも瑞野の身体を受け止めて、その背中に手を回す。
「…ごめん。本当に、ごめん。」
「ち、違うから、落ち着いて!ちゃんとわかってるの、私。ただ、動揺しちゃっただけで…。」
「動揺?」
「…一瞬だけ、やっぱ私なんて選んでくれる人居ないよなって一瞬パニックになっちゃって。ごめん…。その場で聞けたら良かったのに、私も冷静になりたかったの。」
結局真っ直ぐこうして私の元に会いに来てくれたし、それだけで十分だ。瑞野が本気で私だけって証明しに来てくれたから。
不安そうに私の顔を見た後両手で私の頬を挟んで、そのままいつぶりかのキスを交わしてすぐに離れる。
「もう、待てない。」
「待てない、って。」
「菜穂、結婚しない?」
「…は?」
どうして告白がプロポーズに変わるのだ、この男は。
結婚しない?なんて言葉に開いた口が塞がらない。