その病院は危険です…!〜ヒロインは最後は勝つ〜
第一章
推古と大地
二年間、毎年夏のことだ。Tメンタルクリニック、つまり精神病院で、キティちゃんが好きな金髪の根元がかなりが伸びた、肌の荒れた女性に出会った。それは、私、作者小町(こまち)を地獄へ突き落とした女である。夏に見た、うたかたのような悪魔だった。
私は20xx年6月頃、鬱で入院した。
喫煙所がある病院で、その時間は決まっている。そして、話をして、ふざけて遊ぶうちに、自然と仲良くなった。
連絡先を交換し、退院してからも、元美容師の私は、まつげエクステや、カラー、カットをしたり、アフタヌーンティーに行ったり、飲みに行く…様々な時間を彼女と過ごした。
第ー章 推古と大地の出会い
私の名は推古(すいこ)。慢性疲労症候群と闘っている。小町から聞かれたので、この病気を説明する。
小町「推古さんの病気って、何ですか。」
身体がしんどい。SNSの返信もままならない。起きてる時間も食事も適当。
キツければ、3日間くらいは寝ていられる。
たまに薬飲んで、たまにタバコ吸って、たまにおやつ食べて…気付いたら寝てる。
私は、人生の持ち時間が少な過ぎて困る。
やりたいこと何もできずに1年とか余裕で過ぎるのだ。
年に1度の大切な用事もこなせない。
とにかく思い通りに身体が動かなくて、頭も働かないので、手続きや書類等も遅いし忘れる。
とにかく最近は忘れることが多い。
診断書頼んでて“できました”って返事を貰い、それに“取りに行きます”と返事をしたこと自体をまるっと覚えてない。←最近あったいちばんヤバいこと。
コレのせいでたぶん障害年金止まってしまった。普通の怠け者とは違い、病気でこうなっている。(本人談)
これが、私の慢性疲労症候群である。
好きだった人、光(ひかり)。31歳のマリーと離れた54歳だ。同じ入院患者で、鬱だが、違う病棟にいた。40代程には若々しく見える、目がパッチリし、堀が深い顔立ちで、元パイロットである。
当たり障りなく、喫煙所で過ごしていた。しかし、物凄い女ったらしであった。
私、推古は髪をピンクに染めた、マイメロディーというキャラクターが好きな女性。47歳。慢性疲労症候群という病気を患っている。
今は、マリーと光は絶縁した。光は、聞くと、最初付き合っていた推古から、マリーが取った、という内容と、後は後々書くとしよう。
内容の全貌はこうである。
推古は、病院内の洗濯カードを光に貸してほしいと頼まれた。
「ぼくは、逃げも隠れもしません。二反田光です。」と、電話番号を渡された。低くて、耳障りの良い声だ。良かれと思い、肌寒い中カードを貸した推古。それが、2人の始まりだった。
✔今日は、ありがとう。
から、始まったSNS。
その日から、徐々に口説かれた、推古。
2人の中は深まっていく。塔越しのテレビ電話、同じ喫煙所、人目を避けての密会、キス…。2人は、喫煙所の誰が見ても、公認のカップルであり、光54歳、推古48歳と、もうこのままゴールインかと囁かれた中であった
しかし、ある日長い金髪の肌の荒れた、いかにも、元ヤンキー感丸出しな31歳の女が来た。目はつり目で細い。小太りな女。これが、推古をも陥れたマリーだ。
「今日から?」
若い女の子が来て、推古のお世話好きが疼いた。場所や使い方を教え、人見知りなマリーを可愛がっていた。
キティちゃんが好きなマリーとマイメロディが好きな推古は、瞬く間に仲良くなり、お互いキャラクターの商品を見つけては、ネットで買い、渡すようになっていった。
「今月、通信料ヤバい」
マリーがそう発すると、
「私、ポケットWi−Fi持ってる。ログインのパスワード、後で送るから!」
そこから、
「この病院、めちゃくちゃ唇の皮が剥がれる!」
少し迷った推古だが、今使っている、推古には値が張るリップを差し出した。
「これ、使いかけだけど…凄く良いから良かったら、使って。」
予備は持参していた。だから、貸して返って来るのなら、マリーのために貸すことにした。
「いいんですか。ありがとうございます!」
マリーが笑うので、推古も嬉しくなり、貸して良かったと思った。これが、後々、後悔することを彼女は知る由もなかった。
私は20xx年6月頃、鬱で入院した。
喫煙所がある病院で、その時間は決まっている。そして、話をして、ふざけて遊ぶうちに、自然と仲良くなった。
連絡先を交換し、退院してからも、元美容師の私は、まつげエクステや、カラー、カットをしたり、アフタヌーンティーに行ったり、飲みに行く…様々な時間を彼女と過ごした。
第ー章 推古と大地の出会い
私の名は推古(すいこ)。慢性疲労症候群と闘っている。小町から聞かれたので、この病気を説明する。
小町「推古さんの病気って、何ですか。」
身体がしんどい。SNSの返信もままならない。起きてる時間も食事も適当。
キツければ、3日間くらいは寝ていられる。
たまに薬飲んで、たまにタバコ吸って、たまにおやつ食べて…気付いたら寝てる。
私は、人生の持ち時間が少な過ぎて困る。
やりたいこと何もできずに1年とか余裕で過ぎるのだ。
年に1度の大切な用事もこなせない。
とにかく思い通りに身体が動かなくて、頭も働かないので、手続きや書類等も遅いし忘れる。
とにかく最近は忘れることが多い。
診断書頼んでて“できました”って返事を貰い、それに“取りに行きます”と返事をしたこと自体をまるっと覚えてない。←最近あったいちばんヤバいこと。
コレのせいでたぶん障害年金止まってしまった。普通の怠け者とは違い、病気でこうなっている。(本人談)
これが、私の慢性疲労症候群である。
好きだった人、光(ひかり)。31歳のマリーと離れた54歳だ。同じ入院患者で、鬱だが、違う病棟にいた。40代程には若々しく見える、目がパッチリし、堀が深い顔立ちで、元パイロットである。
当たり障りなく、喫煙所で過ごしていた。しかし、物凄い女ったらしであった。
私、推古は髪をピンクに染めた、マイメロディーというキャラクターが好きな女性。47歳。慢性疲労症候群という病気を患っている。
今は、マリーと光は絶縁した。光は、聞くと、最初付き合っていた推古から、マリーが取った、という内容と、後は後々書くとしよう。
内容の全貌はこうである。
推古は、病院内の洗濯カードを光に貸してほしいと頼まれた。
「ぼくは、逃げも隠れもしません。二反田光です。」と、電話番号を渡された。低くて、耳障りの良い声だ。良かれと思い、肌寒い中カードを貸した推古。それが、2人の始まりだった。
✔今日は、ありがとう。
から、始まったSNS。
その日から、徐々に口説かれた、推古。
2人の中は深まっていく。塔越しのテレビ電話、同じ喫煙所、人目を避けての密会、キス…。2人は、喫煙所の誰が見ても、公認のカップルであり、光54歳、推古48歳と、もうこのままゴールインかと囁かれた中であった
しかし、ある日長い金髪の肌の荒れた、いかにも、元ヤンキー感丸出しな31歳の女が来た。目はつり目で細い。小太りな女。これが、推古をも陥れたマリーだ。
「今日から?」
若い女の子が来て、推古のお世話好きが疼いた。場所や使い方を教え、人見知りなマリーを可愛がっていた。
キティちゃんが好きなマリーとマイメロディが好きな推古は、瞬く間に仲良くなり、お互いキャラクターの商品を見つけては、ネットで買い、渡すようになっていった。
「今月、通信料ヤバい」
マリーがそう発すると、
「私、ポケットWi−Fi持ってる。ログインのパスワード、後で送るから!」
そこから、
「この病院、めちゃくちゃ唇の皮が剥がれる!」
少し迷った推古だが、今使っている、推古には値が張るリップを差し出した。
「これ、使いかけだけど…凄く良いから良かったら、使って。」
予備は持参していた。だから、貸して返って来るのなら、マリーのために貸すことにした。
「いいんですか。ありがとうございます!」
マリーが笑うので、推古も嬉しくなり、貸して良かったと思った。これが、後々、後悔することを彼女は知る由もなかった。