天才弁護士の溺愛ミステリー♡
16 ご機嫌なデート
うーん、分からんっ…!
怪しい人だらけだ!
あの人は?
いや、あの人か?
「綾乃、僕には犯人が分かりましたよ。」
先生は、そうやって顔を近づけて耳打ちしてくる。
吐息が耳にかかりくすぐったい。
し、単純に照れる。
「誰なんですか?」
私は平静を装って尋ねた。
「それはね…」
先生は犯人の名前を口にする。
あっ!
そっか!
私にもその時やっと分かったが…
「僕の勝ちみたいですねぇ?」
勝ち誇って言う先生の顔に腹が立つ。
けれど…
ダメだ…
私は…
そんな先生が好きだ…
ようやく自分の気持ちに少し気づいて…
私は暗い館内でそっと彼の手に触れた。
先生は私の手に気づくと、僅かに驚いてこちらを振り向いたが、そのままするりと手を繋いだ。
その後の先生のご機嫌な事、ご機嫌な事。
「いやぁ、楽しかったですよね!
明日はまた、慶應大学に聞き取り調査に向会ましょう!」
先生は1人でペラペラ喋っている。
私の手をしっかりと繋いで…
その日は何となく良い雰囲気でデートが終わった。
♦︎♦︎♦︎
翌朝、黒川法律事務所に行くと、先生は既に居た。
ここ最近早くない?
私は不思議に思いながらも、仕事に取り掛かった。
えーと、こっちが過去の判例で…
こっちが、過去の事例で…
書類を整理していると、宇賀神先生がやってきた。
「綾乃、終わりそうですか?」
「はい、キリがいい所なので、行きましょう!」
法律事務所から出ると、先生は私の手を取り、恋人繋ぎした。
「せ、せ、先生っ!?」
「何ですか?
ダメなんですか?」
「しかし、真昼間ですし…」
「朝でも関係ありませんよ、僕は。」
そう言われて、結局私たちは駐車場までを手を繋いで歩いた。
これじゃあ、バカップルみたいじゃない?
少し、心配になる。
そして、慶應大学に着くと、流石に仕事モードになった。
「えー、てかさー…」
「やばーい!」
「ウケるー!」
伊藤氏のクラスでは女子3人が話し込んでいる。
「ちょっとよろしいですか?」
宇賀神先生が天使の笑顔で話しかける。
「やばっ、イケメン!」
「エモっ!」
「やばいー」
3人は宇賀神先生に目がハートになる。
いつものパターンだ。
「亡くなった伊藤葉氏についてお聞きしたいのですが…?」
「あぁ…
伊藤君ねー…」
「色んな子にちょっかいかけてたよねー…」
「この間も一ノ瀬と揉めてたじゃん?」
「一ノ瀬?さん?」
「あ、なんかー、佐伯さんていう彼女居るって知らないで、遊ばれて捨てられたらしいよー。
一ノ瀬佳穂。
まぁ、揉めてたよねー。
警察も一ノ瀬マークしてたみたいだけど、アリバイあるっつってなかった?」
「そうそう、アリバイあって、白になったってー。」
「でも、ありゃ、黒だろ。笑」
女子3人が言う。
「ありがとうございます。
助かりました。」
そう言って私たちは一ノ瀬さんにアタックしに向かった。
怪しい人だらけだ!
あの人は?
いや、あの人か?
「綾乃、僕には犯人が分かりましたよ。」
先生は、そうやって顔を近づけて耳打ちしてくる。
吐息が耳にかかりくすぐったい。
し、単純に照れる。
「誰なんですか?」
私は平静を装って尋ねた。
「それはね…」
先生は犯人の名前を口にする。
あっ!
そっか!
私にもその時やっと分かったが…
「僕の勝ちみたいですねぇ?」
勝ち誇って言う先生の顔に腹が立つ。
けれど…
ダメだ…
私は…
そんな先生が好きだ…
ようやく自分の気持ちに少し気づいて…
私は暗い館内でそっと彼の手に触れた。
先生は私の手に気づくと、僅かに驚いてこちらを振り向いたが、そのままするりと手を繋いだ。
その後の先生のご機嫌な事、ご機嫌な事。
「いやぁ、楽しかったですよね!
明日はまた、慶應大学に聞き取り調査に向会ましょう!」
先生は1人でペラペラ喋っている。
私の手をしっかりと繋いで…
その日は何となく良い雰囲気でデートが終わった。
♦︎♦︎♦︎
翌朝、黒川法律事務所に行くと、先生は既に居た。
ここ最近早くない?
私は不思議に思いながらも、仕事に取り掛かった。
えーと、こっちが過去の判例で…
こっちが、過去の事例で…
書類を整理していると、宇賀神先生がやってきた。
「綾乃、終わりそうですか?」
「はい、キリがいい所なので、行きましょう!」
法律事務所から出ると、先生は私の手を取り、恋人繋ぎした。
「せ、せ、先生っ!?」
「何ですか?
ダメなんですか?」
「しかし、真昼間ですし…」
「朝でも関係ありませんよ、僕は。」
そう言われて、結局私たちは駐車場までを手を繋いで歩いた。
これじゃあ、バカップルみたいじゃない?
少し、心配になる。
そして、慶應大学に着くと、流石に仕事モードになった。
「えー、てかさー…」
「やばーい!」
「ウケるー!」
伊藤氏のクラスでは女子3人が話し込んでいる。
「ちょっとよろしいですか?」
宇賀神先生が天使の笑顔で話しかける。
「やばっ、イケメン!」
「エモっ!」
「やばいー」
3人は宇賀神先生に目がハートになる。
いつものパターンだ。
「亡くなった伊藤葉氏についてお聞きしたいのですが…?」
「あぁ…
伊藤君ねー…」
「色んな子にちょっかいかけてたよねー…」
「この間も一ノ瀬と揉めてたじゃん?」
「一ノ瀬?さん?」
「あ、なんかー、佐伯さんていう彼女居るって知らないで、遊ばれて捨てられたらしいよー。
一ノ瀬佳穂。
まぁ、揉めてたよねー。
警察も一ノ瀬マークしてたみたいだけど、アリバイあるっつってなかった?」
「そうそう、アリバイあって、白になったってー。」
「でも、ありゃ、黒だろ。笑」
女子3人が言う。
「ありがとうございます。
助かりました。」
そう言って私たちは一ノ瀬さんにアタックしに向かった。