天才弁護士の溺愛ミステリー♡
6 長いドライブ
先生は車を走らせ続けた。
そして、1時間ほど経った時、妙に真剣な顔をしてこう言った。
「綾乃ちゃん、もしも…
もしも、この事件が上手く解決出来たら…
その時は僕と付き合ってくれませんか…?」
え…?
聞き間違いだろうか…?
今お付き合いを申し込まれたような…?
いやいやいや!
エロチャラ男の宇賀神先生が!?
「えーと、先生熱でも…」
「ありません。」
「目を開いて夢見てるとか…」
「バッチリ起きてます。」
「え、じゃあ…」
「好きなんです。
あなたのことが。」
「えぇぇぇぇぇ!?
だって、先生はモテまくってるじゃ無いですかっ!?」
何故に私っ!?
「綾乃ちゃんだって可愛いし、モテるでしょう?」
「残念ながら弁護士の女はモテませんよ…」
事実だ。
男はやっぱり自分よりは馬鹿が良いのだ。
「僕にモテてるから良いじゃありませんか。」
「え…と…
先生をそんな目で見たことが…」
私は正直な感想を言う。
「これからはそういう目で見て下さい、と言ってるんです。」
「で、でも、裁判で勝ったら…なんて…
賭けみたいで…」
「そうでも言わないと、あなたが手に入らないから…」
先生は小さな声でそう言った。
どうやら本気らしい。
「えーと…
じゃ、じゃあ、裁判に勝ったら…
お試しで付き合うという事で…」
「僕ってお試しなんですか?」
「そ、そ、そんな急に好きになれませんっ!」
「ま、良いですよ。
あ、送っていきます。」
ニヤリと笑って言う先生。
私は早まったのだろうか…?
とにかくその日マンションに送ってもらい、先生と別れた。
♦︎♦︎♦︎
次の日、法律事務所に行くと、いつも遅刻する先生がもうすでに来ていた。
雨でも降る?
「おはようございます…」
先生が言う。
「え、あぁ、おはようございます。」
「あなたは本当に薄情な人だ…」
えぇぇぇぇぇ!?
挨拶しただけで!?
何ゆえっっっ!
「あのぉ、先生お早いんですね。」
私は取ってつけたように言う。
「昨日、あまり眠れなかったもので…」
「そうですか…」
「おまけに鈍感ですからねぇ…
全く僕は苦労しますよ…」
「はぁ?
朝から何訳の分からない事を…!?
あ、それよりも、今日は何しますか!?」
「…今日は和臣氏やお手伝いさんの麻生さんに聞き込みに行きます。」
先生は自らコーヒーを注ぎながら答えた。
いつも私にコーヒー淹れろとごねるのに、珍しい。
そんなこんなで、しばらくして田園調布の斉藤邸に向かった。
私たちはすぐに客間に通された。
「今日は色々と聞きたいことがあるんです。」
「僕で良ければ…」
和臣さんは快諾してくれた。
そして、1時間ほど経った時、妙に真剣な顔をしてこう言った。
「綾乃ちゃん、もしも…
もしも、この事件が上手く解決出来たら…
その時は僕と付き合ってくれませんか…?」
え…?
聞き間違いだろうか…?
今お付き合いを申し込まれたような…?
いやいやいや!
エロチャラ男の宇賀神先生が!?
「えーと、先生熱でも…」
「ありません。」
「目を開いて夢見てるとか…」
「バッチリ起きてます。」
「え、じゃあ…」
「好きなんです。
あなたのことが。」
「えぇぇぇぇぇ!?
だって、先生はモテまくってるじゃ無いですかっ!?」
何故に私っ!?
「綾乃ちゃんだって可愛いし、モテるでしょう?」
「残念ながら弁護士の女はモテませんよ…」
事実だ。
男はやっぱり自分よりは馬鹿が良いのだ。
「僕にモテてるから良いじゃありませんか。」
「え…と…
先生をそんな目で見たことが…」
私は正直な感想を言う。
「これからはそういう目で見て下さい、と言ってるんです。」
「で、でも、裁判で勝ったら…なんて…
賭けみたいで…」
「そうでも言わないと、あなたが手に入らないから…」
先生は小さな声でそう言った。
どうやら本気らしい。
「えーと…
じゃ、じゃあ、裁判に勝ったら…
お試しで付き合うという事で…」
「僕ってお試しなんですか?」
「そ、そ、そんな急に好きになれませんっ!」
「ま、良いですよ。
あ、送っていきます。」
ニヤリと笑って言う先生。
私は早まったのだろうか…?
とにかくその日マンションに送ってもらい、先生と別れた。
♦︎♦︎♦︎
次の日、法律事務所に行くと、いつも遅刻する先生がもうすでに来ていた。
雨でも降る?
「おはようございます…」
先生が言う。
「え、あぁ、おはようございます。」
「あなたは本当に薄情な人だ…」
えぇぇぇぇぇ!?
挨拶しただけで!?
何ゆえっっっ!
「あのぉ、先生お早いんですね。」
私は取ってつけたように言う。
「昨日、あまり眠れなかったもので…」
「そうですか…」
「おまけに鈍感ですからねぇ…
全く僕は苦労しますよ…」
「はぁ?
朝から何訳の分からない事を…!?
あ、それよりも、今日は何しますか!?」
「…今日は和臣氏やお手伝いさんの麻生さんに聞き込みに行きます。」
先生は自らコーヒーを注ぎながら答えた。
いつも私にコーヒー淹れろとごねるのに、珍しい。
そんなこんなで、しばらくして田園調布の斉藤邸に向かった。
私たちはすぐに客間に通された。
「今日は色々と聞きたいことがあるんです。」
「僕で良ければ…」
和臣さんは快諾してくれた。