winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜
訃報
〜side拓〜
家政婦の真奈美さんから連絡を受けて葉山の実家に帰ると、入院していた母が危篤だと言い、もう余命いくばくもないと言う…
僕は病院に駆けつけ、もう今にも消え入りそうな母の枕元に向かって話しかけた…
「母さん…拓人だよ…」
母さんは僕の問いかけに気付いたのか静かに目を開く
「拓人…」
弱々しい声で話す母は、もうやっと話している状態だった
「母さん…」
僕はもう一度は母さんに話しかけた
「拓人…貴方は昔から優しい子だった…なのに、私が庇いきれなくて、嫌な思いばっかりさせてごめんね…」
お母さんは弱々しい声で僕に懺悔する…
目には涙を浮かべていた…
「そんな事ないよ…母さんはいつも僕を庇ってくれて、いつも僕の味方でいてくれた…母さんがいたから僕はやっていけたんだよ」
僕は弱々しく今にも消え入りそうな母に向かって泣きながら答えた…
「拓人のいい所は優しくて虫も殺せない所。家事が好きでお料理が上手で器用に何でもできる所」
だから、拓人はそのままでいいのよ
母はまた目に涙を浮かべて泣きながら僕に哀願した…
「でも、強くならないと、優しさだけじゃ何も守れないんだ。冷徹非道にならないと会社は守れない…権力がないと好きな女の人を守れないんだ…」
僕は母さんに泣いて訴えた
家政婦の真奈美さんから連絡を受けて葉山の実家に帰ると、入院していた母が危篤だと言い、もう余命いくばくもないと言う…
僕は病院に駆けつけ、もう今にも消え入りそうな母の枕元に向かって話しかけた…
「母さん…拓人だよ…」
母さんは僕の問いかけに気付いたのか静かに目を開く
「拓人…」
弱々しい声で話す母は、もうやっと話している状態だった
「母さん…」
僕はもう一度は母さんに話しかけた
「拓人…貴方は昔から優しい子だった…なのに、私が庇いきれなくて、嫌な思いばっかりさせてごめんね…」
お母さんは弱々しい声で僕に懺悔する…
目には涙を浮かべていた…
「そんな事ないよ…母さんはいつも僕を庇ってくれて、いつも僕の味方でいてくれた…母さんがいたから僕はやっていけたんだよ」
僕は弱々しく今にも消え入りそうな母に向かって泣きながら答えた…
「拓人のいい所は優しくて虫も殺せない所。家事が好きでお料理が上手で器用に何でもできる所」
だから、拓人はそのままでいいのよ
母はまた目に涙を浮かべて泣きながら僕に哀願した…
「でも、強くならないと、優しさだけじゃ何も守れないんだ。冷徹非道にならないと会社は守れない…権力がないと好きな女の人を守れないんだ…」
僕は母さんに泣いて訴えた