winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

winter song

私はいよいよ結婚式を1週間前に控えていた…



拓からはもう何の連絡もなく、何の音沙汰もない…



やっぱり拓はこの前一緒にいた女の人といて、あの人は拓の彼女なのかもしれない…



元々ただご飯を食べに行くだけの仲なのだ…



一晩を過ごしてしまった事も、2人でイルミネーションを見に行った事も、拓の中ではただの食事に行くだけの仲の延長だったのかもしれない…



拓に惑わされても仕方ない…



でも…



拓と最後に会った日に、拓が何を言おうとしていたのかが気になる…



結婚式を1週間前に控えた今でも、私の心は複雑だった…



結婚式の準備も終盤に差し掛かり、最終確認の為私達は度々式場を訪れるようになった…



季節はもう春…



私達は最終確認の為に式場を訪れていた…



「それでは、当日までの流れは以上です。後は前日にお持ち込みいただく荷物を受け取って、いよいよ当日となります」



式場の担当者の方達は言われて、私達は結婚式の最終確認を終えた






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