winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

破談

次の日…



仕事が終わった進さんに話があるのと言って私は進さんをてっちゃん飲み屋に呼び出した…




進さんは諦めたような声で分かった。仕事が終わったら行くよと一言だけ言った



私達は仕事帰りに会って話す事になった…



夜のてっちゃん飲み屋は相変わらず賑わっている



店主の鉄也さんが「いらっしゃい」と出迎えてくれた



「愛奈ちゃん。今日は1人かい？」



店主の鉄也さんが不思議そうに聞いてくる



「待ち合わせ。後から進さんが来るの」



私は向かい側の席を指差して言った…



「そうか。もうすぐ結婚する2人は仲がいいな」



鉄也さんが笑顔で囃し立てる



「そうだね…」



今日別れ話をするとは流石に言えなかった…