winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

愛してる

進さんと別れてから1ヶ月が過ぎた…



あの後みんなに迷惑をかけながらも、結婚式をキャンセルし、私達の結婚は破談になった…



もう1週間後に控えた結婚式のキャンセルに、両親、親族諸々の人達にお詫びを入れるのは大変だったが、進さんが式場のキャンセルや、ご両親への説明をしてくれた…



本当に申し訳ない思いでいっぱいだったけど、私は後悔していない…



その後、私は12年間勤めた青蘭壮を退職した…



私は新しい施設で働くことになり、新たな人生を始めるべく頑張っている



退職する時香織さんは泣いていた



「愛奈ちゃん、何も辞めなくてもー。山下くんの事なら大丈夫だから、ここに残ればいいのに…」



香織さんは泣いて私を引き止めた…



「私実は介護支援専門員の資格を取る為勉強してたんです。それで…?」



ジャーン



「この度晴れて資格を取りましたー」



なので、新しいところでケアマネジャーとして働きます



私は明るく声を上げて高らかに言った…
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