winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

思い出

それから私は、時々浩大と連絡を取り合って会うようになった…

    

私は結局仕事を年明け3週目までお休みをもらい、それまで実家で療養する事にした…



少し通勤時間はかかるが、実家に戻って実家から職場に通う方向で話が進んでおり、近々荷物を取りに行く事になった…



拓と住んでいたあのアパートに、私はまだ一度も帰れていない…



拓との思い出を、拓との大切な記憶が閉じ込めてあるあのアパートに帰ったら、私はきっとまた辛くて泣いてしまう…



でも、荷物を整理しに行かなくてはいけない…



意を決して心に決めた私は、次の日曜日に弟にも手伝ってもらって、アパートの荷物を引き払うことになった…

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